ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日のポンド トレードシナリオ
ここまでの相場
本日15:00 英10‐12月期GDP発表!
・3月10日に発表された英1月月次国内総生産(GDP、前月比)は+0.3%と予想と前回(+0.1%、-0.5%)を上回った。2月10日に発表された英10-12月期GDP(速報値)は前期比±0.0%と市場予想通りの結果となった。
・英3月製造業購買担当者景気指数(PMI)/3月サービス業PMI(ともに速報値)は、それぞれ48.0、52.8と前月(49.3、53.5)から低下した(3月24日)。
・3月23日の会合でイングランド中銀(BOE)は0.25%の利上げを実施し、政策金利を4.25%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中7人が0.25%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。
・英2月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.4%と前月(+10.1%)から加速。市場は前月から鈍化する(+9.9%)と予想していた(3月22日)。
・英2月失業率は3.8%と前回(3.9%⇒3.8%)から横ばい。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+6.5%と堅調な伸びを継続していた(3月14日)。
今日のメインシナリオ
15:00 英四半期GDPに注意!ポンドは下落?
本日は英10‐12月期GDP・確報値の発表がある。速報値では前期比±0.0%と前期から成長は横ばいだった。本日発表される確報値も速報値と変わらず±0.0%となると市場は予想している。仮に予想に反してマイナス成長となった場合は、ポンド売り圧略が高まる可能性がある。英7‐9月期GDPが-0.2%だったため、2期連続のマイナス成長となり、定義的にはテクニカルリセッションとなるためだ。個別の想定シナリオ
■英10-12月期GDPがマイナス成長となる
⇒英7-9月期GDPはマイナス成長だった
⇒2期連続のマイナス成長で定義的にはテクニカルリセッション入り
⇒英景気減速への不安が高まる
⇒ポンドは売られる
チャート分析
注目材料
英10-12月期GDP
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに雨。12時にポンド/円のボリンジャーバンド、ストキャスティクスとRSI、ポンド/米ドルのRSIで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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