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FX「ボルカーショック時代とプラザ合意前に似てきている。円は年度末特殊取引きあるも、円高基調は続くだろう」

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総括

FX「ボルカーショック時代とプラザ合意前に似てきている。円は年度末特殊取引きあるも、円高基調は続くだろう」

ドル円=128-133、ユーロ円=138-143、ユーロドル=1.05-1.10

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨6位(7位)、株価8位(8位)、円は年度末特殊取引きあるも、円高基調は続くだろう」
 円の3月はここまで最強通貨で年初来で6位。ウクライナ侵攻以降は、12通貨中11位の円安が定位置であったが漸く伸びてきた。2022年2月のウクライナ侵攻前は上位にいたので、如何にウクライナ侵攻での原油高が日本の輸入額を増やし円安に誘導してきたかがわかる。ただ円高が始まったのは昨秋の9月、10月の介入があってこそだ。9兆円超の円買い介入で貿易赤字の需給を変えてしまった。去年の11月からは米国主導の原油供給増加があり、日本の原油輸入も減少しここに至っている。最近の金融ショックも円高に寄与した。

 さて今週は年度末で、末日が金曜で区切りもいい。各企業の様々な決算玉の売買で荒れるが、新年度も円高基調は変わらないだろう。ただ10日ごとに発表される貿易統計はチェックしたい。3月30日に3月上旬の貿易統計の発表がある。日本経済も先週の3月製造業・サービス業PMIが改善するなど、力強さはないがゆっくり回復している。原材料価格の急落もあり物価は徐々に低下しよう。金利差が必ずしもドル円相場に影響するわけではないが、FRBも今回の金融破たんで政治圧力がかかっているだけに利上げ継続も難しい。利上げして長期債利回りは低下している。

*米ドル「通貨7位(4位)、株価(NYダウ)17位(17位)、ボルカーショック時代とプラザ合意前に似てきている」
 3月までは年初来で2位と強かったが、3月月間ではここまで8位、年初来でも円にも抜かれ7位と弱くなってきた。ドルの下落の兆しは昨秋からあった。原材料価格の下落、インフレの低下があった。先週のFOMCでも0.25%利上げとなったが、着実にインフレは低下している。FOMCでは「インフレはなお高すぎる」としたが、フェッドウオッチでは5月FOMCでは金利据え置きの見通しが強い。長期債利回りも低下している。
 金融システム不安では政治家からFRBの行き過ぎた利上げも批判されているので今後もFRBへの風当たりは強い。SVBのCEOがSF連銀の幹部だったことも批判されている。

ドル建てである原材料価格も急落しているので、ドルの需要も落ちてくるだろう。1980年代のボルカー議長時代の政策とその後と似てきている。当時も金融引き締めと銀行破たんが続いた。米国の景気が悪化すると貿易赤字にも言及されドル高のせいとなる。そしてドル高是正のプラザ合意となった。また今回は共和党の対応が厳しい「債務上限問題」も時限爆弾だ。
 4月になれば再び低下傾向の賃金指数にも注目が集まり、それが続けば金利低下、ドル安要因となる

*ユーロ「通貨4位(6位)、株価6位(6位)DAX)、ドイツにも金融破たんの影響あり。ただ需給は経常収支黒字化でしっかり」
 緩やかに上昇。基本的には米ドル本位で動くので、3月のドル下げでユーロは浮上して年初来4位へ。先週末はスイスでの金融破たんの影響がドイツにも及び、ドイツ銀行の株価が急落し、ユーロもやや売られた。この件に関しては、当局がユーロ圏の金融システムの健全性を強調している。ショルツ独首相はドイツ銀行を擁護し、ドイツ銀行は「ビジネスモデルを徹底的に再編成し、近代化し、非常に利益を上げている」と述べた。ラガルドECB総裁は「必要に応じて ECB はユーロ圏の金融システムに流動性支援を提供する能力が十分にある」と発言した。

 インフレについてはラガルド総裁は「ECB はインフレを2%まで引き下げることを決定しており、将来の金利は今後のデータに基づいて決定される。物価の安定と金融の安定の間にトレードオフはなく、ECB には両方のリスクに対処する手段がある」とした。ただ今週の3月消費者物価は前月の8.5%から7.2%へ大幅低下する予想なのでここで一時的に売られる場面は想定したい。
 需給面は改善している。昨年は赤字だった経常収支は、原材料価格の急落で輸入額が減少し黒字化しユーロを支えている。経済指標は強くはなく、欧州従来の低成長型だが為替相場には影響がないだろう。

*ポンド「通貨2位(2位)、株価14位(14位)、インフレ上昇で0.25%利上げ。中銀総裁はリセッション回避へ自信」
 先週も2位を堅持した。とは言っても12通貨の2位から7位のドルまでは僅差であり団子状態だ。金融破たんでは、米国でもなく、ユーロ圏でもないことで悪影響が小さかった。2月の消費者物価が前年同月比10.4%上昇し、伸び率が前月の10.1%から予想外に拡大したこともあって英中銀は政策金利を0.25%引き上げ4.25%とした。利上げは7対2で決定。ディングラ委員とテンレイロ委員は金利の据え置きを支持、過去に大幅利上げを主張してきたマン委員は0.25%の利上げに賛成した。2月のインフレ率が10.4%に急上昇したが、4-6月期の物価上昇率は引き続き急低下するとの見方を示した。

 中銀総裁は景気後退を回避できる可能性は十分にあるとも発言。「経済成長の見通しはかなり改善している。今年景気後退を回避できるかなり高い可能性があると言うのが妥当だろう」と述べた。
 先週の経済指標はマチマチだった。2月小売売上は前月比1.2%増加し、新型コロナウイルス流行前の水準に戻った。予想は0.2%増だった。一方、3月製造業・サービス業・総合PMIはいずれも前月を下回った。

*豪ドル「通貨11位(11位)、株価16位(11位)、弱い。4月政策金利は据え置きか。経済指標も弱い」
 3月はドルが下落しその他通貨が上昇しているが、豪ドルは違う。ドルより下落している。3月RBA理事会議事要旨では、4月会合で引き締め停止を検討するとあった。金利設定が既に景気抑制的であることや経済見通しの不確実性を考慮して、政策引き締めサイクルの停止が検討される見通しだ。前回はインフレがなお「高過ぎる」上に労働市場が「極めてタイト」だとして、政策金利を3.35%から3.6%に0.25%引き上げたが政策委員会は議論の間に金利据え置きの問題に再び言及した。

  議事要旨は「政策委メンバーは、利上げを停止すれば経済見通しを検討し直す時間的余裕が持てるとして、次回会合で利上げ停止の論拠を再検討することで合意した。どの時点で停止することが適正かはデータと、政策委による経済見通しの検証結果によって決まるだろう」とした。政策決定会合後に世界の金融市場を揺るがす銀行セクターの問題が生じたことから議事録の内容自体は古くなったものの、RBA当局者らが既にこの段階で家計消費の見通しやクレジットの伸びなどさまざまな不確実性要素を注視していたことを示している。
 市場では、4月に政策金利を据え置くかどうかは五分五分と見られている。
資源価格が急落していることも豪ドル売りを誘ってきている。さらに3月PMIでは製造業・サービス業・総合といずれも前月より低下したので利上げ停止も現実味をおびてきた。今週は2月消費者物価も注目したい。

*NZドル「通貨10位(9位)、株価10位(9位)、スタグフレーション、格下げ懸念」
 豪ドルと同じく弱い。豪ドルより若干強いのは資源価格急騰が剥げ落ち、価格負担が軽くなってきたからだろう。リセッション懸念と7%台で高止まりするインフレでのジレンマがある。2022年の4Q・GDPはで前期比0.6%減と、中銀の予測に反してマイナス成長に陥った。市場では、中銀が利上げペースを鈍化させるとの見方が強まっているが、インフレは7%台で低下の兆候を見せていない。オア中銀総裁はインフレを抑制するために浅いリセッションを引き起こす必要性を認めている。サイクロンの被害からの回復で物価がなお上昇する見方もある。

 ただ貿易赤字は続き需給面の支えもない。2月は7.14億NZドルの赤字であった。
 S&PはNZの経常収支赤字が依然として大きすぎる場合、信用格付けは圧迫される可能性があると述べた。 赤字は現在非常に高く、予想をはるかに超えている。S&Pは外貨で AA+、現地通貨で AAA に格付けしているが対外不均衡を主要なリスクとして一貫して指摘している。
 さて政策金利決定は4月5日、前回は利上げ減速し前回の0.75%利上げから0.5%利上げとした。今回もリセッションと高インフレ状況は苦しいことには変わりはない。0.5%か0.25%の利上げか。

テクニカル分析

*ドル円「週足カブセ効いて4連続陰線、先週末の日足は2σ下限から反発」
日足、ボリバン中位越えられずじり安。ボリバン2σ下限からは反発。3月24日は下ヒゲ長い。雲下へ。2月2日-3月24日の上昇ラインがサポート。3月23日-24日、3月15日-22日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。
週足、2月27週の週足カブセで4週連続陰線。雲中。20週線に抑えられ中位を上抜けず。5週線まだ上向き。20週線下向き。1月16日週-3月20日週の上昇ラインがサポート。3月13日週-20日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、2月は陽転も5か月移動平均線は下向いたまま。3月はここまで陰線。1月-2月の上昇ラインがサポート。22年10月-11月の下降ラインが上値抵抗。
年足、2023年は陰線スタート、2月3日の米雇用統計で陽転。先週、また陰転した。2022年は大陽線に終わるも、長い上ヒゲを残し売り圧力を残した。21年-22年、12年-21年の上昇ラインがサポート。

*ユーロドル「年足陽転。日足は、ボリバン3σ上限から反落」
日足、ボリバン2σ下限から3σ上限へ反発。先週後半は2日連続上ヒゲで下げる。ただ3月24日は下ヒゲで返す。3月20日-24日の上昇ラインがサポート。3月23日-24日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向く。
週足、ボリバン中位で反発。雲の上に出るも2σ上限で跳ね返され先週は上ヒゲ長い。3月13日週-20日週の上昇ラインがサポート。1月30日週-3月20日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
月足、ボリバン中位上抜けきれずも5か月線が支えた。21年6月-23年2月の下降ラインが上値抵抗。1月-2月の上昇ラインがサポート。
年足、先週、年足が陽転。20年‐21年の上昇ラインを下抜く。2022年は2年連続陰線もボリバン2σ下限到達し反発。下ヒゲが長く反発力あり。02年-22年の上昇ラインがサポート。21年‐22年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロ円「円には勝てない3月」
日足、雲の上から雲の下へ下落。3月20日-24日の上昇ラインがサポート。3月23日-24日の下降ラインが上値抵抗。5日線横ばい、20日線下向き。
週足、3週連続陰線。円が強い3月。1月2日週-3月20日週の上昇ラインがサポート。3月13週-20日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向き。
月足、3月は陰転。22年11月-12月の下降ラインが上値抵抗。22年8月-23年1月の上昇ラインがサポート。
年足、3年連続陽線。今年も陽線。20年-22年の上昇ラインがサポート。08年-22年の下降ラインが上値抵抗。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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