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ドルはもう上がらない?ドル/円、絶好の戻り局面か?

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個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2023年3月15日15時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

先週後半から波乱のマーケットが続きます。
パウエルFRB議長の議会証言から強いタカ派発言を受けて上昇、一時138円手前まで上値を伸ばしたドル/円でしたが、木曜日のNY時間から一転してきています。
SVB(シリコンバレー銀行)のスピード破綻を受け、預金封鎖が発端となり、金曜日の雇用統計後から間も無く急落開始となりました。
土日のうちに、FRBや財務省が動き、顧客の預金については100%保護をする施策を突如発表。
シグネチャー銀行も続けてスピード破綻し、米国の銀行株は軒並み連れ安状態となっております。
銀行預金を100%保証は素晴らしい対応に見えますが、銀行の存在意義がわからなくなる対応です。資本主義を否定するような施策でもあり、今後、焦げついた銀行の救済を全てしなければならなくなると予想されます。
また無くなった顧客資産を政府予算から担保する行為ですから、これは金融緩和に該当する行動です。
その規模は2行合わせて、かなりの金額になりそうです。
(SVBの預金規模89%にあたる、21兆円規模と日経新聞が報道しておりました。シグネチャー銀行も保護対象となっていますが、現時点での保護対象金額枠は不明)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1206D0S3A310C2000000/

今週に入ってからは、ファースト・リパブリック銀行(米国の地銀)、クレディ・スイス(スイスの投資銀行)、ウェスタン・アライアンス・バンコーポレーション(米国の銀行持株会社であり、不動産開発業、個人の融資を行う地方銀行)、チャールズ・シュワブ(オンライン証券)など、これらの企業の株価が急落しております。
今週後半はこの4社をはじめ、「次のSVB探し」が始まると予想できます。
こういった危機は週末が近づくにつれて対応が過剰になりますので、明日あたりから出てきたホットラインには注意でしょう。金曜日炎上して、また落ち着かない休日を迎えるような気もしております。

目次

▼ドル/円、絶好の戻り局面か?
▼ユーロ/ドルは再上昇!?1.10超えを意識

ドル/円、絶好の戻り局面か?

USD/JPY 4時間足
出所:Tradingview

ドル/円4時間足です。
上昇トレンドラインを右抜けて、サポートラインを割り込み、典型的な下落トレンド開始の形状となっております。
今週頭に132.28円付近まで下落し、現在は戻している状況です。
戻り売りをするならば、現状水準は良い売り場になるかもしれません。
下落に対して、50%戻しが134.64円あたりとなっておりますので、間も無く売り場といった感じでしょうか?

135.20円付近はレジスタンスラインも引けるポイントでさらに61.8%戻しの水準になります。
ここも大きく戻す場合の絶好の売り場になりそうですから、このタイミングからの売りトレードもありではないでしょうか。
昨晩の米CPIは市場予想通り+6.0%(前年同月比)でした。順調に米国のインフレ率は下落をしているので、来週のFOMCの利上げは一旦見送りになるのではないかと個人的には予想しております。
金利先物市場では、まだ今月0.25%利上げ予想が70%前後ございますので、利上げ見送りとなれば、ドル下落余地はまだまだ大きく残っていることになります。
個人的にはショートトレードを繰り返しており、再度年初来安値である127円台を最終的にトライをしにいくように感じてなりません。
前回までドル/円は上昇目線でしたが、先週金曜日から、ドル/円は大きく下落目線に切り替えておりますのでご容赦ください。

ユーロドルは再上昇!?1.10超えを意識

EUR/USD 日足
出所:Tradingview

ユーロ/ドル日足チャートに移ります。
上昇トレンド最中に見える日足チャートです。
サポートラインやトレンドラインにも距離がまだ遠い状況ですので、押し目買いトレード優勢でしょうか。
明日はECBの政策金利発表となっておりまして、政策金利は3.00→3.50%の引き上げ予想となっております。
しかしながら、米国の状況を見ていると対岸の火事ではそのうちなくなると考えている理事メンバーも少なからず存在するでしょう。
ですので、明日のECBは、理事達のトーンを探りにいく展開でしょうか。
急遽利上げ幅を縮小する可能性は、なくもありませんが、それでもまだ政策金利は米国と比べて低すぎますので、政策金利引上げ幅は事前予想通りで落ち着くと予想します。
また「警戒感を持って対応」ぐらいの発言で終始まとめてくるように予想します。
よって、ユーロドルはECB後上昇していくイメージを持ち始めました。(ドル安ユーロ高は、欧州のインフレ率押さえ込みにも寄与するため。)

個人的には、再度、1.10方向を目指す展開を予想しており、欧米金利差が縮小する可能性のほうが大きくなりましたので、一部の資金がドルからユーロに戻っていくでしょう。 前述通りのシナリオならば、ユーロは買いで考えていきたいと思います。目先ターゲットは1.10、超えていくならば、1.12近辺までの上昇をイメージし、スイングトレードを狙っていきたいと思います。

【ひろぴー氏出演動画】


【インタビュー】

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「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」(前編)

<もくじ>
・幼稚園児 投資に目覚める
・どこか引っかかる感じを大切に
・個人投資家におすすめ書籍と読む時期

 

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「低勝率型こそ1憶円への近道」(中編)
<もくじ>
・勝率は低いほうがいい
・その失敗が糧となる!?
・他の金融商品も考え方は一緒
・日銀緩和のときに活きた投資の勉強
・決済はむずかしい
・低レバレッジでリスクを抑える

 

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「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
・レポートの勧め


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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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