目次
▼最新のドル円相場は…年初来高値を更新するも上値は重い
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認…138円に向かうには、135円定着が必須?
▼ドル円トレードで注意しておきたいポイント…135円の上値は重いが上昇基調
▼来週のイベント
最新のドル円相場は…年初来高値を更新するも上値は重い
今週のドル/円は、米2月購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回ったことや米新規失業保険申請件数が予想に反して減少したことなどからドル買いが強まり、一時135.36円前後まで上値を伸ばしました。しかし、その後は135円台の上値が重く戻り売りが優勢となり134円台まで押し戻されました。24日(金)には植田次期日銀総裁候補の所信聴取で「金融緩和の継続が適切」などの発言から、再び円売りが強まり執筆時点では(17時頃)134円台後半で底堅く推移しています。
ドル円相場をテクニカル分析で確認…138円に向かうには、135円定着が必須?
現在の状況をテクニカル分析で確認したところ、52週移動平均線(紫)にサポートされ年初来高値135.36円前後まで上昇しています。RSIが50ラインを上抜けて勢いが強まる中で、135円を終値で上抜けるようだと次は、26週線(桃)が位置する138円に向けてへ上昇する可能性が考えられます。一方で135円台前半がレジスタンスとして反落する場合は、134円を中心に方向感を模索する展開、もしくは13週線(緑)の水準132円台へ下落する可能性が考えられます。
ドル円トレードで注意しておきたいポイント…135円の上値は重いが上昇基調
日足のチャート見ると、135円台定着に何度も失敗していることから上値の重さが伺えます。しかし、MACDが0ラインより上で上向き、10・20日移動平均線(緑・桃)が上向きと上昇基調に変わりありません。135円台に定着はできていませんが、高値摸索の展開が続いていますので押し目買い優位な展開が続きそうです。なお、134円を終値で割り込んだ際は、やや売り圧力が強まる可能性があるため注意しましょう。
来週の重要イベント
2/27☆植田次期日銀総裁所信聴取
3/1☆米2月ISM製造業景況指数
3/2☆米新規失業保険申請件数
3/3☆米2月ISM非製造業景況指数
著者紹介
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
💬宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい):Twitter
https://twitter.com/gaitamesk_ueha
見通し・動画がもっと分かるようになる関連記事
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。