豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・原油価格は反発。IMFが世界経済見通しを上方修正したことで、原油需要が高まるとの期待が広がった。終値は前日比+0.97ドルの1バレル=78.87ドル(1月31日)。
・豪10-12月期消費者物価指数(CPI)は前年比+7.8%と予想(+7.6%)や前期(+7.3%)から上振れ。12月月次CPIは前年比+8.4%で、前月(+7.3%)からインフレは加速(1月25日)。
・豪12月雇用統計では、雇用者数は1.46万人減少して市場予想(2.5万人増)を下回ったほか、前月分も5.8万人増に下方修正された。失業率は3.5%で前月と変わらず。また、労働参加率は66.6%となった(1月19日)。
・12月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.10%とした。今後の利上げペースに関してはデータ次第とした。次回会合は2月7日。
今日のメインシナリオ
中国PMI、50越えれば豪ドル支援?FOMC待ちで値動き限定的か?
本日は中国1月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。1月31日に中国国家統計局が集計・発表した中国製造業PMIは50.1と昨年9月以来4カ月ぶりに好不況の境目と言われる50.0を超えた。民間企業の統計となるCaixin製造業PMIは市場予想で1月は49.8(前月:49.0)になっている。仮にCaixin製造業PMIも50.0を上回れば、中国景気の急回復への期待が高まり、中国と交易関係の強い豪ドルの支援材料となりそうだ。
一方で本日の一番の注目は米連邦公開市場委員会(FOMC)となる。今後の米金融政策の方向性を確認したいとの見方から、FOMCまでは様子見ムードが高まり、外国為替市場全体の値動きが限定的となる可能性もある。市場は米連邦準備制度理事会(FRB)が5月には利上げを一旦停止するとの予想を強めている。FOMC後のパウエルFRB議長の記者会見で市場の予想を裏付けるような発言等が確認できれば、リスクオンとなり米株価指数が上昇。リスクマインドに敏感な豪ドルも買われることになるのではないか。
個別の想定シナリオ
■中国のPMIが予想を上振れ50.0を超える
⇒中国経済の急反発期待が高まる
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪ドルは買われる
⇒今夜にFOMCを控える
⇒上昇幅は限定的となる
チャート分析
今後の注目材料
中国1月Caixin製造業PMI
米FOMC
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。8時に豪ドル/米ドルのMACDで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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