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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「豪経済指標の結果次第ではRBAが金利据え置きの可能性浮上」ハロンズ FX 2023/1/7

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次

 

豪経済指標の結果次第ではRBAが金利据え置きの可能性浮上

今週の振り返り

2023年、豪ドル/円は88.94円前後、NZドル/円は83.00円前後で年初を迎えました。取引開始日となった1月2日はほとんどの国が振り替え休日となったため、市場参加者が少なく動意は限定的となりました。3日には前年末に報じられた、「日銀が1月の会合で物価見通しを上方修正する可能性」といった観測記事が再び材料視されて米ドル/円が7カ月ぶりとなる129円台まで下落したことに連れて、豪ドル/円は88.91円前後、NZドル/円は81.03円前後まで下落しました。4日には中国が豪州産石炭の禁輸の部分的な解除を検討しているとの報道を受けて豪ドルが全面高となり90.88円前後まで上昇しました。5日には予想を上回る米雇用関係の経済指標結果が相次いだことで、米国の金融引き締め長期化観測が高まり、ドル/円が上昇。これに連れる形で豪ドル/円は90.99円前後、NZドル/円は83.84円前後まで上昇ましたが、米国の金融引き締め長期化観測を嫌気したNYダウ平均が大幅に下落したことで、リスクマインドに敏感な豪ドル、NZドルの上値はドル/円と比べると限定的となりました。(執筆時)

豪州のインフレが鈍化継続なら…?

来週は久々に豪州の主要経済指標の発表が予定されています。11日には11月月次消費者物価指数(CPI)と11月小売売上高が発表されます。これらの指標は通常月末に発表されますが、年末ということもあり発表が延期されていました。

先進国のCPIを見てみると、米国は6月から徐々に鈍化しています。そして、前年比+10%を超えるインフレ率を記録した欧英でも鈍化傾向が示され始めています。豪州の10月月次CPIは前月から鈍化していましたが、まだ1カ月のみ低下しただけです。豪州の月次CPIを見ると、過去1年間で前月からインフレ圧力が弱まったのは合計で2回あります(10月を除く ※表1参照)。しかしその翌月にはインフレ率は跳ね上がっています。11月分で欧米のように2カ月連続の鈍化となれば、豪州国内経済にとってポジティブな結果となるでしょう。
【表1:豪州の月次、四半期消費者物価指数推移】


豪州の2022年の小売売上高は1月から9月まで9カ月連続で増加後に前月10月に初めて前月比で減少となりました。(表2参照)
【表2:豪10月小売売上高 項目別】

食品小売りは増加していますが、その他の項目はすべて前月比で減少しています。これまで堅調だった豪家計消費ですが、高インフレや高金利の影響がついに家計を圧迫し始めた兆候とみられています。豪準備銀行(RBA)はインフレ圧力の抑制と国内経済の減速を最小限に抑えることを目標とし、他の主要国と比べると比較的早く利上げ幅を縮小しました。仮に豪11月CPIが鈍化を示し、11月小売売上高が悪化していた場合には更なる利上げ幅の縮小、もしくは金利据え置きの可能性が浮上してくるかもしれません。その場合は、米国との金利差がさらに拡大することになりますので、対米ドルで売り圧力が高まりそうです。

米12月CPIも豪ドル相場に影響を与えそう

来週は12日に米国の12月CPIの発表も控えています。前述の通り、米国のインフレは6月をピークに鈍化傾向にあります。現時点での市場予想は前年比+6.6%と前月(+7.1%)から米国のインフレは更に鈍化すると見ています。市場予想通りのインフレ鈍化、または市場予想以上に鈍化を示していた場合、市場は米連邦準備制度理事会(FRB)が年内にも利下げを開始するとの思惑を強めることになりそうです。そうなると、NYダウ平均などの米株価指数が上昇し、豪ドルの支えとなりそうです。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は、200日移動平均線がほぼ水平(若干下向き)となっており、方向感を模索している状況が続いています。上値は今週もレジスタンスとして働いた週足一目均衡表・転換線が目先の上値目途として意識されそうです。その上の水準では週足の基準線や200日移動平均線が意識されそうです。一方で下値は週足一目均衡表・雲下限の87.39円前後や、12月20日安値の87.01円前後が目先の目途となります。その水準を下抜けると昨年の3月11日や、2021年の高値水準となる86.00円前後が次の目途として意識されそうです。

【豪ドル/円 日足チャート・一目均衡表、200日移動平均線(上)、週足・一目均衡表(下)】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:87.50-92.50、NZD/JPY:81.50-86.00

1/9 週のイベント:

01/09 (月) 09:30 豪 11月住宅建設許可件数
01/11 (水) 09:30 豪 11月消費者物価指数(CPI)
01/11 (水) 09:30 豪 11月小売売上高
01/12 (木) 06:45 NZ 11月住宅建設許可件数
01/12 (木) 09:30 豪 11月貿易収支
01/12 (木) 10:30 中国 12月消費者物価指数(CPI)
01/12 (木) 10:30 中国 12月生産者物価指数(PPI)
01/13 (金) 時間未定 中国 12月貿易収支

一言コメント:

正月に低温調理で豚ブロックの叉焼を作りました。初めてで、しかも豚肉だったのでレシピに書いてあるより少し長めに焼きました。結果は大成功で、「週末にまた作ってくれ」と妻から嬉しいリクエストがありました。味付けは塩コショウのみだったので、今後は少しずつアレンジしてみようと思います。

 
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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