ポンド/円 今日の見通し 「米雇用統計がカギを握る。円もポンドも手持ちのカードは売り材料」トレード戦略 2023/1/6

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次 

今日のポンド トレードシナリオ

ここまでの相場

・英12月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、確報値)はそれぞれ、45.3、49.9となり、製造業は速報値(44.7)から上方修正されたものの前月(46.5)から低下、サービス業は前月(48.8)から改善となったが、速報値(50.0)からは下方修正され、好不況の境目と言われる50.0に届かなかった(1月5日)。

・英7-9月期国内総生産(GDP、改定値)は前期比-0.3%と速報値(-0.2%)が下方修正された。12月12日に発表された英10月月次GDPは前月比+0.5%(予想:+0.43%)となり3カ月ぶりのプラス成長となった(12月22日)。11月月次GDPは1月13日発表。

・12月15日の会合でイングランド中銀(BOE)は0.5%の利上げを実施し、政策金利を3.50%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中6人が0.50%の利上げ支持、2名は据え置き、1名は0.75%利上げを支持した。次回会合は2月2日。

・英11月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.7%(予想+10.9%)と約41年振りの高水準だった10月の+11.1%からインフレは鈍化した(12月14日)。12月CPIは1月18日発表。

英8-10月失業率(ILO方式)は3.7%と前回(3.6%)から悪化。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+6.1%と堅調な伸びを継続していた(12月13日)。9-11月分は1月17日発表。

今日のメインシナリオ

米雇用統計がカギを握る。円もポンドも手持ちのカードは売り材料

本日は米12月雇用統計が発表される。結果を受けた米ドル動向がポンド相場に大きく影響を与えることは間違いないだろう。
その他の材料を見ると、「日銀が12月の日銀金融政策決定会合で修正したイールドカーブコントロール(YCC)の許容変動幅拡大と月間国債買い入れ額拡大の影響と効果を見極めたいため、近い将来のYCC修正を急がない」との報道により、円安バイアスがかかりやすい状態になっている。一方で、ポンドは英国内経済の減速懸念が強く、BOEが年内に利下げに転じるとの観測が出てきている。円、ポンドともに対米ドルで売られやすい地合いにあるため、米雇用統計の結果に関わらず方向感を見出しにくい。動いた方に素直に着いていくことが良さそうだ。
テクニカルの観点から見ると、ポンド/米ドルが昨日の終値ベースで200日移動平均線を下抜けているため、売り圧力がかかりやすい状態であることは留意しておきたい。

個別の想定シナリオ

■米12月雇用統計が予想を上回る
⇒米国の金融引き締めが長期化するとの思惑が高まる
⇒米ドル/円が買われる
⇒ポンド/円は米ドル/円に連れて買われる
⇒ポンド/米ドルは下落する
⇒ポンド/円の上値は限定的

チャート分析

注目材料

22:30 米12月雇用統計

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに晴れ。16時にポンド/円のストキャスティクスで売りシグナルが点灯。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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