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ドル円下落、本格再開か?FOMC、ドットプロットに注目!【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

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個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2022年12月14日15時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

昨日の米11月消費者物価指数(CPI)の結果には驚きました。
金曜日の米11月生産者物価指数(PPI)が上振れたにも拘らず、事前予想を下回るCPI+7.3%→+7.1%、CPIコアに至っては+6.1%→+6.0%という結果でした。

前月比ベースでも予想を下回り、全て市場予想を下回る結果となりました。

これを受けてドル/円は急落。137円台前半から一気に135円割れまでいく展開となりました。
今晩はFOMCです。FRB理事メンバーも今回の結果をみて、来年のドットプロットの予想を下げてくるメンバーも多いのではないでしょうか。
出所参考:https://www.cmegroup.com/ja/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html

また来年のターミナルレートは5.00−5.25%が主要な見方でしたが、昨日の結果を受けて、4.75-5.00%などに下がる可能性があります。
今晩のFRBメンバー予想中央値には大変注目が集まるでしょう。
5%を下回る中央値ならば、さらにドルは売られることになると思います。

目次

▼短期金利の値動きが影響
▼ドル/円は再び安値を伺う展開か?
▼ユーロ/ドルも1.10方向なるか?

短期金利の値動きが影響

米2年債利回り
出所:TradingView

そして短期金利は4.00%を目指す展開を予想します。
2年債利回りはおおよそですが、実質金利の半年ほど先の水準であることが多いです。
個人的な値動きのイメージとしては一度金利が下がり、そして再び上がり、再びまた下げに転じるイメージを持っております。
政策金利の発表よりもドットプロットを意識した展開となるでしょう。そしてパウエルFRB議長がドル安株高の火消しに回るようなスピーチが考えられますが、このあたりはやり慣れたトレーダーですと想像の範囲内です。
よってサプライズとしては、パウエルFRB議長も「ニュートラル〜ハト派寄り」の発言があれば、ドルは素直に下落すると考えられます。
FOMCの内容がハト派でもパウエルFRB議長の記者会見内容がタカ派になると思われるので、それをやり過ごしてからのトレンド再開でしょうか?

ドル/円は再び安値を伺う展開か?

USD/JPY 日足
出所:TradingView

ドル/円日足チャートです。
本日は3月からの上昇トレンドの起点となったポイントからフィボナッチを引いております。
直近安値は50%押しにわずか届かずのところで反発しました。
今月後半はこの安値ポイントにトライするかどうか見極める展開となりそうです。
昨日はPPI指標前の安値をしっかりと更新しましたので、PPIの好結果でドルロングをしたポジションは全て含み損になっている状態です。
そういった意味では、135.60円前後にレジサポラインが引けますので、ここより上値は重くなりやすい展開でしょう。
政策金利発表後、ドットプロットの内容、パウエルFRB議長の講演次第となると思いますが、高値のストップは138円で間違い無いでしょう。ここを超えるほどのタカ派な内容ですと、大きく飛び越えていくと思いますが、まだ捕まっているポジションが多いと考えますので、多少のタカ派的な内容でも、実体経済はインフレ率が明確に減少していることは確かです。
よって、いずれにしても上値は限定的ではないかと考えております。
仮にハト派な内容になり、133円を割れれば、年末にかけて130-133円レンジに明確に移行することとなりそうです。

ユーロ/ドルも1.10方向なるか?

EUR/USD 日足
出所:TradingView

先週に引き続き、ユーロ/ドル日足チャートです。
平行チャネルの上層レンジで推移を続けており、直近の上昇トレンドでも天井圏で推移となっております。上昇が強い証拠です。
押し目も浅く、断続的な買い戻しが入っているように感じます。
目先ターゲットは1.0786近辺に引けるレジスタンスラインでしょうか。
よって1.08を目指す展開が予想できます。
今晩のFOMCが仮にハト派、ECBがタカ派と明確に分かれれば、1.10方向は確実でしょう。
この2大中央銀行の姿勢が明確に分かれると、あっという間に1000pips動きますので、年明けなどには1.15の可能性もあると予想します。
直近のポンド/ドルの値動きは誰もが予想できなかったように、動き出すとユーロ/ドルも本当によく動く通貨ペアです。
今日明日の政策金利発表と両者の姿勢を見極めつつも、上記のシナリオ通りの場合は、ユーロ/ドルも思わぬプライスまで上昇していくのではないでしょうか。
この値動きに期待して、前回、前々回のコラムに引き続きロング目線を堅持したいと思います。シナリオ通りではなかったら即座に諦める方向であることもコメントを残しておきます。

【ひろぴー氏出演動画】


【インタビュー】

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「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」(前編)

<もくじ>
・幼稚園児 投資に目覚める
・どこか引っかかる感じを大切に
・個人投資家におすすめ書籍と読む時期

 

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「低勝率型こそ1憶円への近道」(中編)
<もくじ>
・勝率は低いほうがいい
・その失敗が糧となる!?
・他の金融商品も考え方は一緒
・日銀緩和のときに活きた投資の勉強
・決済はむずかしい
・低レバレッジでリスクを抑える

 

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「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
・レポートの勧め


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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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