ポンド/円 今日の見通し 「英国インフレは鈍化しているのか?注目の英11月CPIがBOEの方向性を決める?」トレード戦略 2022/12/14

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次 

今日のポンド トレードシナリオ

ここまでの相場

本日12月14日、英11月消費者物価指数(CPI)発表!
・英10月CPIは前年比+11.1%(予想+10.6%)と約41年振りの高水準だった。11月分の市場予想は+10.9%でインフレが若干鈍化していることを予想している。

英8-10月失業率(ILO方式)は3.7%と前回(3.6%)から悪化。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+6.1%と堅調な伸びを継続していた(12月13日)。

・英7-9月期国内総生産(GDP、速報値)は前期比-0.2%と予想(-0.5%)を上回った(確報値は12月22日発表)。12月12日に発表された英10月月次GDPは前月比+0.5%(予想:+0.43%)となり3カ月ぶりのプラス成長となった。

・英11月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、確定値)はそれぞれ、46.5、48.8となった。12月1日に発表された製造業PMIが速報値(46.2)を上回ったことが、一時的にポンド買いの要因となった(12月5日)。12月分は12月16日発表。

・英10月小売売上高(除自動車燃料)は前月比+0.3%と予想の+0.6%には届かなかった(11月18日)。11月分は12月16日発表。

・11月3日にイングランド中銀(BOE)は0.75%の利上げを実施し、政策金利を3.00%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中2人がそれぞれ0.25%と0.50%の利上げ支持。次回会合は12月15日。

今日のメインシナリオ

英国インフレは鈍化しているのか?注目の英11月CPIがBOEの方向性を決める?

本日は英11月CPIが発表される。英国のインフレはいまだに鈍化の兆しを見せておらず、10月のCPIは約41年振りとなる前年比+11.1%までインフレが伸びていた。11月分では+10.9%まで若干だがインフレが鈍化すると市場は予想している。この結果が今後のBOEの金融政策の策定に大きく影響を与えることになりそうだ。なぜなら、明日12月15日にMPCが控えているからだ。英国経済は高インフレ、高金利、エネルギー価格の高騰などにより、既にリセッション入りしている可能性がある。そのため、今月のMPCでは難しい対応を迫られることとなる。一部では「政策金利が据え置き、0.25%利上げ、0.50%利上げ、0.75%利上げの4種類の投票に票が割れる可能性がある」との見方まで浮上している。英11月CPIが市場予想を上振れて、英国のインフレに鈍化の兆しが見えなかった場合には、英経済の混乱への懸念からポンドは売られることになりそうだ。一方で、市場予想通りにインフレが小幅に鈍化した際は、MPCがどういった対応を示すのか意見が分かれることになる。その場合には翌日のMPCを見極めたいとの思惑からポンドの値動きは限定的となるかもしれない。

他方で、今夜は市場が注目している米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えている。結果次第で米ドル買い米ドル売り、どちらが強まってもおかしくない。この際に、クロス円通貨であるポンド/円は米ドル/円の動きに追随する可能性が高いので、米国の金融政策会合だが注意したい。

個別の想定シナリオ

■英11月CPIでインフレ鈍化の兆しが示されない
⇒BOEは大幅利上げを継続するとの思惑が高まる
⇒英経済の減速が長引くとの懸念が強まる
⇒ポンドは売られる

チャート分析

注目材料

16:00 英11月CPI

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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