読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

ポンド/円 ユーロ/円 来週の為替予想「円高バイアスがドル安効果を相殺、買いポイントを絞り込め」ハロンズ 2022/12/04

f:id:guh202109:20210908154742p:plain

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年12月2日 14時30分

円高バイアスがドル安効果を相殺、買いポイントを絞り込め

11月28日週の欧州通貨は下値切り上げも、対円では下落

米ドル下落の中で欧州通貨は全体的に底堅く推移したものの、米ドル/円の下落に引っ張られてクロス円は軟調でした。ユーロ/円は145.004円を頭に141.902円、ポンド/円は168.209円を頭に164.520円まで各々、上値を切り下げました。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

f:id:guh202109:20220728184343p:plain
外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が、平日21時より配信するFXライブ番組

FX、 新興国の一角が揃って下落、ドルもさえない。米FRB議長はハト派一辺倒でない(2022年12月01日)- YouTube

ユーロ/円、対米ドルでの恩恵受けづらい

来週は目立ったイベントがなく、良くも悪くも米国次第といった様子ですが、足もとの欧米の金融政策への温度差を鑑みると、ユーロは底堅い動きになりそうです。ユーロ圏の10月消費者物価指数(HICP)は対前年比で10.0%と、9月から伸びがわずかに低下しましたが、決してECBがインフレ抑制に成功しているとは言えないレベルのままで、ECBがタカ派姿勢を緩めるまでには至っていません。これに対し、米国は物価上昇の勢いは徐々に弱まりつつあることを示すデータが蓄積され始めており、米FRBのピボット(方向転換)期待も広がりつつあります。

インフレの芽は完全に摘まれていませんが、安全ラインは確保できた様子で利上げに対する当局者の発言もトーンダウンが目立つようになりました。両地域の金融政策の濃淡は、ユーロの下支えになりそうです。ただ、円の動向にも左右されるユーロ/円は、これまでの円安の巻き戻しが強めに出ていることで、米ドル下落の恩恵を受けづらくなっています。そのため、下方向はある程度支えられつつも上値も限られやすく、結果的にじりじりとレベルを切り下げてしまう可能性があり、下方向への注意は必要です。目先は、下目線を維持しながら反発の機会を待ちたいです。

急な方向転換に注意

英政府の財政健全化方針や英中銀の金融政策の正常化観測などを手掛かりに、ポンドはユーロと同様に底上げが続いています。英国のインフレ上昇や景気後退観測など、英国経済への不確実性は高いままでポンドを積極的に買える環境ではありませんが、ユーロと同様にこれまでのドル買いポジションのアンワインドが大きいため、しばらくはポンド買い戻しの流れが続きやすそうです。ただ、あくまでもドル安で相対的に価値が戻っているだけに過ぎず、米経済に対する前向きな指標結果やグローバルなリスク回避の話題が出てくれば、それまでの流れが逆回転することが容易に想像できるため、急に梯子を外される危険はあります。ただ、ポンド/円はユーロ/円と同様にクロス円のため、円安ポジションの巻き戻し伴う円高バイアスから、全体的に上値の重さが意識されやすいでしょう。

ユーロ/円、三役逆転した後をあえて買う

ユーロ/円は日足一目均衡表・雲の下限付近で上値重く推移しています。このまま、141.960円近辺の雲下限を割り込めば三役逆転の状態となり、140円前半までの下押しはありそうです。しかし、そこまで行くと今度は139.135円付近の200日線が意識され始めそうで、140円前半からは下落スピードが減速しそうな雰囲気です。140円割れまで引き付けて買いたいところですが、140.300円付近での打診的買いも攻め方の一つとして有効かもしれません。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:139.700-144.000

ポンド/円、164.100円に主要線集中

ポンド/円は、164.100円が重要ポイントになりそうです。この付近は、日足一目均衡表の雲上限のほか、26週移動平均線も推移しており、サポートは厚めに感じます。そのため、164.100円割れはオーバーシュートした局面からの戻りを期待して、当初買い向かうのはありだと考えます。ただ、同ライン割れでの定着が見え始めた場合は、さらに下げ幅を広げる可能性が高くなるため早めに撤退して、ポジションをひっくり返したいです。何れにしても、目先は164.100円の攻防が重要と考えます。

    【ポンド/円チャート 週足】

    GBP/JPY週足チャート
    出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
    予想レンジ:GBP/JPY:160.500-167.500

    12/5 週のイベント

    12/5(月) 11:40 ユーロ ラガルドECB総裁、講演
    12/5(月) 18:00 ユーロ 11月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
    12/5(月) 18:30 イギリス 11月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
    12/5(月) 19:00 ユーロ 10月小売売上高
    12/6(火) 9:01 イギリス 11月英小売連合(BRC)小売売上高調査
    12/6(火) 16:00 ドイツ 10月製造業新規受注
    12/6(火) 18:30 イギリス 11月建設業購買担当者景気指数(PMI)
    12/7(水) 16:00 ドイツ 10月鉱工業生産
    12/7(水) 16:45 フランス 10月貿易収支
    12/7(水) 16:45 フランス 10月経常収支
    12/7(水) 19:00 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産(GDP、確定値)

    一言コメント

    外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が平日毎日21時よりライブ配信しています。番組では、注目材料の紹介、テクニカル分析でエントリーポイントや利食い・損切りポイントを解説し、実際にリアルトレードも行っています。ご興味のある方は、一度、こちらにアクセスしてみてください。

     
    ●免責事項
    本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。