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ドル/円は上がったら売りを 2023年、市場のテーマはインフレからリセッションへ【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

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個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2022年11月30日14時30分
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

本日は11月最終営業日です。
23−26時の値動きには注意しましょう。何の前触れもなく100pips動くことが多い日が月末のロンドンフィキシングです、特にポンド/ドル、ユーロ/ドルが要注意でしょう。

さて、11月は多くの通貨に対し、ドルが売られました。
ドル/円は下落、ユーロ/ドルやポンド/ドルは上昇です。
大体、その月で一方通行だった通貨ペアは月末にかけて買い戻されたり、売り戻されたりすることが多いです。
しかし、最近ではこれがほとんどアノマリー化したためか、周知の事実となっており、月末最終日にアノマリー通り大きく動くことが少なくなってきました。
昨年あたりから特に逆に動く傾向が顕著になってきており、特に今年のユーロ/ドルは例年よりもその傾向が強くなってきていると感じます。

また12月から来年にかけては市場のテーマは「インフレ」から「リセッション」へと移り変わっていくでしょう。
先日から米国のCPIは下落傾向です。

米経済指標(CPI、PPI)
出所:外為どっとコムHP

こちらは米国のインフレ経済指標です。
一番下の行が、前年同月比のCPI推移ですが、年初7.5%に始まり、そして6月にピークをつけて10月は7.7%となりました。
約2週間後に発表される11月CPIもおそらく低下傾向となるでしょう。
最大要因は原油価格の下落、天然ガスの価格、そして各国の製造業、サービス業の軒並み悪化の影響で本格的に経済失速が顕著に現れはじめたということです。
つまり、それはデフレ化要因になりますから、自ずとCPIも下落の足を早めるでしょう。
よって、いずれ政策金利の上昇も止まります。
ターミナルレートも徐々に下方修正されるように個人的には考えており、利下げ時期前倒しも含めてリセッション入りを意識したリスクオフ相場の到来を意識しなければなりません。
そうなりますと、日本円も一定幅戻すことになりそうです。

目次

▼ドル/円4時間足上値は限定的?
▼ユーロ/ドルは反発相場?

ドル/円4時間足上値は限定的?

USD/JPY 4時間足
出所:TradingView

ドル/円4時間足から分析していきます。

11月後半から137.50-142円レンジとなっておりますが、ここ1週間は137.50-140円がコアレンジでしょうか。
今月は大きくドル/円が下落しましたので、今晩のロンドンフィキシングではドル買いがコンセンサスです。
ただし、あまりにもはっきりとわかる下落トレンドであった11月のため、実需でのドル買い戻しはすでに手当が済んでいると個人的には考えます。
特に先週後半から昨日にかけて、ドルの買い戻しはよく出ている印象でした。
為替担当者も月末に全て換金することはしませんので、すでに換金は終えていると考えます。
よって、今晩のロンドンフィキシングも従来のトレンド通り、ドル売りになりやすいのではないかと考えております。
またいずれにしても前述通り、米国のインフレはピークアウトしたと判断し、テーマはリセッションを意識して売りトレードを継続しなければならない地合いだと感じております。
よっていずれにしても戻りは限定的と判断し、今週後半の戻り売りゾーンを139-141円台で定め、135円方向を意識したトレード戦略を継続しようと考えております。

ユーロ/ドルは反発相場?

EUR/USD 4時間足
出所:TradingView

つづいて、ユーロ/ドル4時間足です。 いかにも反転下落しそうな形状をしておりますが、直近、安値を2度更新したのにも関わらず、ストップを僅かにつけてからの反転になっている模様です。
つまり、ロングの買いポジションはさほど溜まっていないと考えられます。
よって今晩、ドル買いとなった場合は押し目となりそうです。
個人的には1.0250-1.0300付近からの買いを待ち構えており、ドル/円同様に、ドル売り方向で考えております。
昨日はドイツのCPIが事前予想を下回りました。
欧州はちょっとCPIが高すぎたので、下がるぐらいのほうが将来的な経済見通しで安心感が出ますのでユーロはかえって買われやすいのではないかと考えます。
前月比ベースでは(-0.5%)という数字を出しましたので、本日発表されるフランスと欧州のインフレ経済指標にも低下に期待がかかります。
世界全体的に低下傾向となれば、脱インフレが意識されてくるでしょう。
また今月、ECB副総裁は強いタカ派コメントも残しております。
参考:https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-idJPKBN2RY0LU

つまり、欧州はようやくこれからQTを本格的に開始する流れです。
ユーロ高のターンは来年起こりやすいのではないかと考え、第1四半期は1.10ドル方向に徐々意識が移っていくのではないでしょうか。
今週後半はドル/円売り、ユーロ/ドル買いのドル売り戦略で個人的には勝負予定です。

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「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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