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米ドル/円 週間為替見通し「米PCEがFRBにお墨付き与えれば、1㌦135円半ばまで目線低下も」ハロンズ2022/11/26

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年11月25日 15時30分

米PCEがFRBにお墨付き与えれば、1㌦135円半ばまで目線低下も

11月21日週のドル/円は後半失速

中国のコロナ規制再強化の動きにドル買いが優勢となり、米ドル/円は142.249円まで買い戻しが先行しました。しかし、世界的な景気減速が意識される中で、米国の企業景況感の悪化、さえない雇用指標、利上げペース減速がより明確にされた米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて、米ドル/円は138.048円まで反落するなど上値の重い展開でした。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

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外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が、平日21時より配信するFXライブ番組

FX、ドル円高値期待3つの理由、米耐久財 Live W杯日本代表応援モード(2022年11月23日)- YouTube

米金利到達点はまだ高水準を維持

来週は月替わりの週とあって、各種経済指標の発表が目白押しですが、12/1(木)の米10月個人消費支出(PCE)や、12/2(金) 同11月雇用統計が特に着目されます。23日のFOMC議事要旨で、米経済が今後1年間にリセッション(景気後退)に陥る可能性を50%程度とスタッフエコノミストが警告していたことも明らかになり、市場でのターミナルレート(金利の最高到達点)の予想レベルも下がりつつあります。また、米債券市場ではオプション取引を活用して、来年に政策金利が2-3%へ低下すると見る投資家のポジション構築も目立ち始めており、FRBの急な方向転換を警戒する動きが徐々に高まりつつあるようです。

インフレ目標の2%にまだ距離があり、今後、複数回の引き締めを見込む市場関係者が多いことに変わりはありませんが、間もなく利上げが停止されるとの思惑も着実に広がっています。PCEコアデフレーターが、先行して発表された消費者物価指数や卸売物価指数と同様にインフレ圧力の後退を示せば、米逆イールド伸展や日米金利差が縮小の動きを通じてドル高調整圧力を高める危険はありそうです。PCEや雇用統計の結果が、FOMCの利上げペース鈍化に対しお墨付きを与えるのかどうか注視したいです。

100日線が今度はレジスタンスに

米ドル/円は、日足一目均衡表での強い売り示唆となる三役逆転の状態と、地合いが悪化しています。次の節目は、11月15日安値の137.673円となります。ただ、当時は日足一目・雲下限が付近で推移していたこともあり、反発力もそれなりに期待出来ましたが、今度は主要な支持線が近辺にないため、以外とあっさり下抜けする危険があります。その下は、今年の安値(113.466円)からの上昇幅の61.8%レベルである137.244円レベルが着目されますが、強力な支持線はこちらも見当たらないため、137.000円の攻防は短時間で決着が付くかもしれません。その時は、8月上旬の戻り高値となる135.568円まで視線が下がる恐れがあります。逆に上方向は、一目転換線が付近にある140.000円や、100日移動平均線(141.182円:執筆時点)が上値メドとして意識されそうです。

【米ドル/円チャート 日足】

USDJPYチャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:135.500-141.200

11/28 週のイベント:

11/28(月) 26:00 米国 ウィリアムズ米NY連銀総裁、講演
11/28(月) 26:00 米国 ブラード米セントルイス連銀連銀総裁、インタビュー
11/29(火) 08:30 日本 10月失業率
11/29(火) 23:00 米国 7-9月期四半期住宅価格指数
11/29(火) 24:00 米国 11月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
11/30(水) 08:50 日本 10月鉱工業生産・速報値
11/30(水) 22:15 米国 11月ADP雇用統計
11/30(水) 22:30 米国 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)
11/30(水) 22:30 米国 7-9月期四半期GDP個人消費・改定値
11/30(水) 22:30 米国 7-9月期四半期コアPCE・改定値
11/30(水) 22:30 米国 10月卸売在庫
11/30(水) 22:50 米国 ボウマン米FRB理事、講演
11/30(水) 23:45 米国 11月シカゴ購買部協会景気指数
11/30(水) 26:35 米国 クック米FRB議長、講演
11/30(水) 27:30 米国 パウエル米FRB議長、講演
11/30(水) 28:00 米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
12/1(木) 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
12/1(木) 22:30 米国 10月個人消費支出(PCE)
12/1(木) 22:30 米国 新規失業保険申請件数
12/1(木) 23:25 米国 ローガン米ダラス連銀総裁、講演
12/1(木) 23:45 米国 11月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
12/1(木) 24:00 米国 11月ISM製造業景況指数
12/1(木) 24:00 米国 10月建設支出
12/2(金) 22:30 米国 11月雇用統計
12/2(金) 28:00 米国 エバンス米シカゴ連銀総裁、講演

一言コメント

外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が平日毎日21時よりライブ配信しています。番組では、注目材料の紹介、テクニカル分析でエントリーポイントや利食い・損切りポイントを解説し、実際にリアルトレードも行っています。ご興味のある方は、一度、こちらにアクセスしてみてください。

 
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