豪ドル/円 NZドル/円 週間為替見通し「豪雇用統計は好結果!RBA総裁に利上げペースを再び加速させる考えはあるか」ハロンズ 2022/11/19

執筆:外為どっとコム総合研究所 調査部

目次

 

豪雇用統計は好結果!RBA総裁に利上げペースを再び加速させる考えはあるか?

今週の振り返り

今週の豪ドル/円は93~94円台を中心に方向感に乏しい値動きとなりました。今週の安値は92.92円前後、高値は94.66円前後で18日14時時点では93.75-80円付近で推移しています。一方、今週のNZドル/円は84.70円前後から86.27円前後のレンジでじり高推移となりました。18日14時時点では86.10-15円付近の高値圏で推移しています。豪ドルについては、豪州の労働関連の経済指標が軒並み好結果となりましたが、いずれも反応は限定的でした。16日に発表された7-9月賃金指数は前年比+3.1%と予想の+3.0%を上回る伸びとなったほか、17日に発表された豪10月雇用統計で失業率が48年ぶりの低水準に並ぶ3.4%に低下し、新規雇用者数が3.22万人増加しましたが、豪中銀(RBA)が利上げペースを再加速させるとの観測には繋がりませんでした。中国の需要減少観測などを背景に原油などの資源価格が下落したことが豪ドルの上値を抑えた面もありました。NZドルについては、特段の材料はなかったもののNZ中銀(RBNZ)の大幅利上げへの期待が相場を支えたようです。(神田)

豪ドルはNZドルに追随? NZ中銀に注目

来週については豪ドル相場に直接的に影響しそうな豪州国内の主なイベントは22日に予定されているロウRBA総裁の講演くらいです。足元の堅調な雇用指標を受けて、総裁の考えが利上げペースを再び加速させる方向に傾いていないか確認したいところです。一方、NZではNZ中銀(RBNZ)が政策金利の発表を23日に予定しており、市場の注目を集めています。RBNZは追加利上げに動く公算ですが、利上げ幅を巡っては市場の見方が割れています。前回の10月会合では75bp(0.75%)の利上げを議論したことも明らかにた上で(結果は50bp利上げ)、「コア消費者物価上昇率はあまりにも高く、労働資源が不足している」としてタカ派姿勢を強調しました。そうした中、市場では今回の利上げ幅について50bpと75bpの見方が交錯している模様です。短期的なNZドルの値動きとしては50bp利上げなら下落、75bpなら上昇すると考えられます。中期的にはRBNZがさらなる追加利上げに前向きな姿勢を示すかがカギとなるでしょう。RBNZの決定を受けてNZドル/円が動いた方向に、豪ドル/円もつれて動きやすいと考えられます。(神田)

日米祝日でホリデームード

来週23日は日本が勤労感謝の日で祝日。翌24日はサンクスギビング(感謝祭)で米国が祝日です。米国ではクリスマス商戦が始まる25日のブラックフライデーも「ほぼ」祝日なので、週後半は市場参加者が激減しそうです。何事もなければ、ホリデームードに包まれて静かな為替マーケットになりそうですが、もし突発的な材料が飛び出せば、流動性の低下がアダになって普段以上に大きく反応する可能性があります。こればかりは、いくら警戒しても防ぎようがないので、予め持ち高を減らすなどしてリスクに備えておくのも一考かもしれません。(神田)

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は、94円を挟んだ値動きで方向感が定まっていません。チャート形状が高値切り下げ、安値切り上げで三角保ち合いを形成しています。また、一目均衡表の各ラインが密集していることからも方向感が定まりにくい状況であることがわかります。来週は、三角保ち合いの上限下限どちらかをブレイクアウトして方向感が出るかに注目です。ただし、ブレイクアウトしたとしても92円前後がサポート、95円前後がレジスタンスとして意識されているためレンジ推移となる可能性があります。同サポート/レジスタンス水準を日足終値でブレイクアウトすることになれば、方向感が定まり下値は90.50円付近、上値は96.50円付近を目指した展開となりそうです。(宇栄原)

【豪ドル/円 日足チャート・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:90.50-96.50、NZD/JPY:84.00-88.00

11/21 週のイベント:

11/21 (月) 10:15 中国 ローンプライムレート(1年物、5年物)公表
11/22 (火) 06:45 NZ 10月貿易収支
11/22 (火) 16:00 ロウRBA総裁講演
11/23 (水) 10:00 NZ ニュージーランド準備銀行(RBNZ)政策金利
(小俣)

一言コメント:

いつも執筆している中村研究員がお休みのため、他の研究員とともに今回このレポートを書き上げました。11月中旬となり、朝は白い息が出るくらい寒くなってきました。家ではまだ暖房をつけず、寒さ対策のためにレッグウォーマーを買いました。おかげでぽかぽかです。寒くなると体調も崩しやすくなりますのでみなさまもお気を付けください!(小俣)

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。その中で、今後の相場動向を予測するため価格変動の分析能力が必要だと感じ、国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)を取得。その後、24時間変動し続ける外国為替市場の魅力を伝えるべく2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。現在はこれまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。
omata.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
小俣 凪子(おまた・なぎこ)
大学卒業後、約2年メガバンクで勤務し個人営業で投資信託や保険販売等を行う。 さまざまな業務に携わっていく中で、外国為替の世界に興味を持ち2021年3月(株)外為どっとコム総合研究所入社。 銀行勤務時代に得た接客スキルを活かしながら、TwitterやYouTubeなどSNSで個人投資家に寄り添った情報発信を精力的に行っている。
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