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ドル/円は天井を打った?露ミサイルがポーランドに着弾…NATOはどう出る?リスクオフのきっかけに【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

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個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2022年11月16日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

昨晩、ウクライナ国境近くのポーランド内にミサイルが着弾しました。
ウクライナ首都キーウにも多く着弾しており、先月同様無差別ミサイル攻撃となりました。

ロシアのミサイルシステムのエラーによる精度の悪さなのか、NATO領内の防空システムの精度を確かめたかったのか、定かではありません。
完全にレッドラインを超えた行為ですが、今回のやり方はロシアにまだ弁明の余地があります。
ウクライナ側が迎撃したミサイルが軌道を変えてポーランドに落ちた、という解釈もできます。
いずれにしても看過出来かねる事件ですが、政治的には大きく世界的な世論に動きがでそうです。

先ほど、バイデン米大統領からの声明で、「ミサイルの軌道に基づく調査結果、ロシアからポーランドに直接攻撃をした可能性は低い」と声明がありました。
これを受けて、ドル/円、クロス/円は急騰しました。
世界を落ち着かせるにはベストな言葉遣いだと思います。
ロシアからもこの攻撃には否定しております。

しかしながら、インドネシアでG20が開催中の出来事です。各国の首脳会談メンバーのメンツ丸潰れの挑発行為になります。世界が平和で安定を求める最中のミサイル攻撃は完全なる反世界政府行為ではないでしょうか。

今回はNATO側の最初の声明は火消しに回りました。まだ事が起こって半日も経過しておりません。おそらくNATO側もまた一歩踏み込んだ対策が練られるでしょう。発表する対応声明の内容次第ではポーランド国民からの強い非難が入りそうです。
いずれにしても2名死亡者が出て、ミサイルがロシア製であった事実は隠せません。
リスクオフ相場の大きなきっかけになるように思えて仕方がありません。

目次

▼ドル/円のレジスタンスは140.30前後
▼欧州圏のインフレ率再上昇のきっかけ?

ドル/円のレジスタンスは140.30前後

USD/JPY 日足
出所:TradingView

ドル/円の日足分析です。昨年の9月下旬頃の安値からフィボナッチを引いております。
109円で推移しておりました。この頃、パウエルFRB議長続投の可否、およびインフレ対策が民主党内で密かに始まりつつあった時期です。そこから上昇を開始し、年末には115円近辺で推移をしておりました。そこから横ばいが続くものの、今年の3月頃の114円台から一気に120円突破という流れになったわけです。
その後152円手前までの大きな上昇トレンドとなりましたが、改めて見直しますと、今年は今の所最大43円の上昇です。
フィボナッチの半値押しは130.67円付近に引けるのですが、こちらは偶然サポートラインとぴったり重なるクラスターポイントになります。
まさかと思うようなレートですが、フィボナッチとサポートラインがピッタリ重なるポイントは、止められやすく、そして導かれやすい、です。
現在のドル/円での大きな調整は週足相場の値動きだと考えております。
NATOもウクライナ戦争に加わる是非の報道が多く流れると思いますが、その度にやはりリスクオフでたびたび反応するでしょう。その場合、まだまだ大きく買いに膨れたポジションの清算が断続的に入る可能性があります。
個人的には今年のドル/円は天井を打ったという予想を堅持し、想定外の深い押し目がある方向に賭け始めました。140.30付近はレジサポラインになります。
ここをバックに戻り売り戦略を開始したいと思います。

欧州圏のインフレ率再上昇のきっかけ?

EUR/USD 4時間足
出所:TradingView

続いて、ユーロ/円4時間足です。
ドル/円同様にクロス円も上昇しておりましたが、10月後半を境に上値が重そうです。
今回の事件で、ウクライナ戦争の長期化は確定的なものとなると考えると、インフレ経済はより深刻化する可能性があり、政策金利の引き上げも徐々にしていることから、南欧経済がもたなくなるでしょう。
そういった意味では年末から年始に向けてユーロ売りは大いにありだと思います。
ユーロ/円には日足の並行チャネルレンジを記載しておりますが、下限ライン方向に向かって推移すると考えます。
今年の最高値は148円を一瞬つけた程度です。146円にもネックラインが引けますので、ひとまずはこのレジスタンスラインをバックに戻り売り戦略を開始し、140円方向で勝負を仕掛けたいと考え始めました。
米国のインフレ率が低下傾向にあり、この動きが世界各国に波及する流れを期待されましたが、その矢先の出来事でした。
混沌とすれば、再びインフレ率低下は見込めません。欧州経済は本当にスタグフレーションを避けられなくなってくると予想できます。
欧州通貨は年末に向けて一波乱がありそうです。

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【インタビュー】

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「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」(前編)

<もくじ>
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・どこか引っかかる感じを大切に
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<もくじ>
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「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
・レポートの勧め


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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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