今日のポンド/円見通し 「ポンドは買いにくいが…米利上げ幅への思惑次第ではポンド上昇もあり得る」トレード戦略 2022/11/14

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次 

今日のポンド トレードシナリオ

ここまでの相場

・英7-9月期国内総生産(GDP、速報値)は前期比-0.2%と予想(-0.5%)を上回った。同時に発表された英9月月次GDPは前月比-0.6%(予想:-0.4%)となり2カ月連続のマイナス成長となった(11月11日)。

・11月3日にイングランド中銀(BOE)は0.75%の利上げを実施し、政策金利を3.00%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中2人がそれぞれ0.25%と0.50%の利上げ支持

・英10月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、改定値)はそれぞれ、46.2、48.8となり、速報値(45.8、47.5)から上方修正。製造業は2020年5月以来の低水準となった(11月3日)。

・英9月小売売上高(除自動車燃料)は前月比-1.5%と予想の-0.4%を大幅に下回る。前月分は-1.6%から-1.7%へ下方修正(10月21日)。10月分は11月18日発表。

英9月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.1%(予想+10.0%)と7月に記録した約40年振りの記録に並んだ(10月19日)。10月分は11月16日発表。

・10月11日に発表された、英6-8月失業率(ILO方式)は3.5%と前回(3.6%)から低下。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+5.4%と堅調な伸びを継続していた。次回は11月15日発表。

今日のメインシナリオ

ポンドは買いにくいが…米利上げ幅への思惑次第ではポンド上昇もあり得る

11月11日に発表された、英7-9月期GDP前期比-0.2%と予想(-0.5%)を上回った。しかし、かねてからBOEが予想していた通りマイナス成長となったことや、9月の月次GDPが8月に続いてマイナス成長となったことポンドにとってネガティブ要因と言える。米国の利上げ幅縮小期待が急速に高まったことで、米ドル売り圧力が強くポンドは対米ドルで買われたが、経済状況を見るとポンドを買える状況ではないとみている。インフレは10%台で高止まりしており、BOEは大幅利上げを続けるしかない状況下で、経済は既に減速を始めているからだ。

本日は英国や米国の経済指標の発表が予定されていない。そのため、米国の利上げ幅に関する憶測が相場を主導するものと見ている。10日に発表された米10月CPIの結果を受けてドル売りが強まったが、市場では「一つの指標に対する反応としては行き過ぎ」といった声も聞こえる。米ドル売りが継続するのか、それとも売り一服で反発するのか。基本的にはポンドの上値は限定的と見ているが、基軸通貨である米ドルがボラタイル(値動きが激しい)な動きをしているため、方向感を決めずに動いた方に着いていくことが良さそうだ。

個別の想定シナリオ

■米利上げ幅縮小期待が再燃
⇒米ドル売り再開
⇒ここ数日同様に円が対米ドルで一番買い戻される
⇒ポンド/円は下落

チャート分析

注目材料

米国の利上げ幅への思惑

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は曇り、ポンド/米ドルは雨。13時にポンド/米ドルの移動平均で売りシグナルが点灯。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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