今日のポンド/円見通し 「ポンドは売り!?英経済のマイナス成長が利上げするしかないBOEを苦しめる。」トレード戦略 2022/11/11

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次 

今日のポンド トレードシナリオ

ここまでの相場

本日 16:00 英7-9月期GDP発表!
・英4-6月期国内総生産(GDP、改定値)は前期比+0.2%と速報値の-0.1%から上方修正された(9月30日)。10月12日に発表された英8月月次GDPは前月比-0.3%と再びマイナス成長に転じている。

・11月3日にイングランド中銀(BOE)は0.75%の利上げを実施し、政策金利を3.00%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中2人がそれぞれ0.25%と0.50%の利上げ支持

・英10月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、改定値)はそれぞれ、46.2、48.8となり、速報値(45.8、47.5)から上方修正。製造業は2020年5月以来の低水準となった(11月3日)。

・英9月小売売上高(除自動車燃料)は前月比-1.5%と予想の-0.4%を大幅に下回る。前月分は-1.6%から-1.7%へ下方修正(10月21日)。

英9月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.1%(予想+10.0%)と7月に記録した約40年振りの記録に並んだ(10月19日)。

・10月11日に発表された、英6-8月失業率(ILO方式)は3.5%と前回(3.6%)から低下。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+5.4%と堅調な伸びを継続していた。

今日のメインシナリオ

ポンドは売り!?英経済のマイナス成長が利上げするしかないBOEを苦しめる。

本日、英7-9月期GDPが発表される。市場では前期比-0.5%と英国経済の減速が予想されている。速報性を重視した月次GDPを見ると7月は前月比+0.1%、8月は-0.3%となっていることから(9月分は本日発表)、7-9月期がマイナスに陥る可能性は大いにある。BOEは7-9月期から景気後退入りすることを予想しているため、驚くことではない。ただ、事実としてマイナス成長だったと見せつけられることはポンドの下落要因となる。また、BOEは英国のインフレ率が10%を超えていることから、11月3日に0.75%利上げを実施。今後についても「必要に応じて力強く対応する」と示している。経済の減速が始まっているにもかかわらず、BOEはインフレ抑制のために追加の大幅利上げを選ぶしかないだろう。市場予想通りのマイナス成長となれば、ポンド/円は上がったら売り場となるだろう。

個別の想定シナリオ

■英7-9月期GDPがマイナス成長
⇒英国のインフレは鈍化の兆しを見せない
⇒BOEは経済が減速していても、利上げを続けるしかない(インフレ抑制目的)
⇒ポンド/円は下落

チャート分析

注目材料

16:00 英7-9月期GDP

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外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は晴れ、ポンド/米ドルは雨。9時にポンド/米ドルのボリンジャーバンドとストキャスティクスで売りシグナルが点灯。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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