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米ドル/円 週間為替見通し「米中間選挙のアノマリー信じるなら、米CPIを起点に151円に向け下値切り上げ」ハロンズ2022/11/5

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年11月4日 15時30分

米中間選挙のアノマリー信じるなら、米CPIを起点に151円に向け下値切り上げ

10月31日週の米ドル/円は方向性の見極めづらい展開

中国がゼロコロナ脱却に向けた準備を進めているとの観測が米ドルを圧迫し、148円後半を推移していた米ドル/円は147円前半まで売りが先行しました。その後、米FOMCで累積的利上げの影響を考慮するとの見解が示されたことがハト派的と受け止められて、米ドル/円は一時145.653円まで下値を広げたものの、金利の最高到達点拡大への思惑も高まり148円半ばへ切り返しました。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

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外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が、平日21時より配信するFXライブ番組

FXライブ/為替予想【実践リアルトレード】BoE,米ISM Live、FOMCレビュー ドル高は新たなステージへ(2022年11月03日)- YouTube

米物価指数が上昇の起点となるか

来週は、8日に現職大統領にとっての中間評価と呼べる米中間選挙が行われます。ここでの結果は、残り2年の政権運営に影響を与える可能性があり、大統領にとっては落とせぬ戦いとなります。しかし、最新の世論調査では、下院は共和党が過半数を獲得する見通しで、「ねじれ議会」が濃厚です。こうした状況は、ウクライナへの支援縮小、経済援助の縮小などによる戦況悪化懸念や、予算縮小を巡る混乱から政府機関閉鎖の事態を招く危険を想起させます。ちなみに、現在の米国のつなぎ予算は12 月 16 日で効力を失うため、年末から年始にかけて予算問題がクローズアップされて、不安定な政治情勢がドル高トレンドの潮目を変える危険はありそうです。

米中間選挙と米ドル/円の推移

米中間選挙と米ドル/円の推移

しかしながら、1994年以降の中間選挙7回の内、6回の年は11月に米ドル/円は上昇しているアノマリーも忘れてはいけません。単純に月初めと月末レベルの差をその月の上昇幅とするなら、平均で約2.7円の米ドル高・円安でした。今月の月初めのレベルが148.65円レベルでしたので、このアノマリーが有効なら、米ドル/円が11月中に再度151円台へ戻す可能性は期待できそうです。その起点となるかもしれないイベントとして、10日の米10月消費者物価指数(CPI)が挙げられます。ここでの結果が米国のインフレ高止まりを示すようなら、FRBの利上げペース鈍化観測を後退させて、米ドル/円は下値を切り上げることになりそうです。そう上手くいくかは分かりませんが、米物価指数の結果が注目されます。また、11日のミシガン大学消費者態度調査における、期待インフレ率にも同様の注意が必要でしょう。

米ドル/円、148円後半から149円半ばを通過できれば151円台も視野入り

8月2日の安値(130.382円)を起点とするフィボナッチファンの38.2%ライン(執筆時点で146.09円近辺)がサポートラインとして機能しており、米ドル/円は下値が限られています。日足一目均衡表での転換線と基準線の逆転は少し気になりますが、来週、146.500-147.000円付近を通過するファンの38.2%ライン付近は打診的に買い拾うことを検討してもよさそうです。上方向は、148.850円(10月31日高値)や149.695円(10月24日高値)付近を無難に通過できれば、151円台が見えてきそうです。

【米ドル/円チャート 日足】

USDJPYチャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:146.000-150.000

11/7 週のイベント:

11/8(火)   -  米国 中間選挙
11/8(火) 8:00 米国バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
11/8(火) 8:50 日本 財務省、外貨準備高発表
11/8(火) 8:30 日本 9月全世帯家計調査・消費支出
11/8(火) 8:30 日本 9月毎月勤労統計調査-現金給与総額
11/9(水) 8:50 日本 9月国際収支・経常収支
11/9(水) 8:50 日本 9月国際収支・貿易収支
11/9(水) 14:00 日本 10月景気ウオッチャー調査
11/9(水) 17:00 米国 ウィリアムズ米NY連銀総裁、講演
11/9(水) 24:00 米国 9月卸売売上高
11/9(水) 25:00 米国バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
11/10(木) 16:00 米国 ウォラー米FRB理事、講演
11/10(木) 22:30 米国 10月消費者物価指数(CPI)
11/10(木) 22:30 米国 新規失業保険申請件数
11/10(木) 23:35 米国 ローガン米ダラス連銀総裁、講演
11/10(木) 26:30 米国 メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
11/10(木) 27:30 米国 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁、講演
11/11(金) 8:50 日本 10月国内企業物価指数
11/11(金) 24:00 米国 11月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

一言コメント

外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が平日毎日21時よりライブ配信しています。番組では、注目材料の紹介、テクニカル分析でエントリーポイントや利食い・損切りポイントを解説し、実際にリアルトレードも行っています。ご興味のある方は、一度、こちらにアクセスしてみてください。

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