今日のポンド/円見通し 「英経済を『叩きのめす』英中銀の大幅利上げでポンド/円は下落?(もう、やるしかない)」トレード戦略 2022/11/3

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次 

今日のポンド トレードシナリオ

ここまでの相場

11月3日 21:00 BOE政策金利発表!
・9月22日にイングランド中銀(BOE)は0.50%の利上げを実施し、政策金利を2.25%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中3人が0.75%の利上げ支持

・英10月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、速報値)はそれぞれ、45.8、47.5となり、予想(48.0、49.0)と前月(48.4、50.0)を大幅に下回った。製造業は2020年5月以来の低水準となった(10月24日)。

・英9月小売売上高(除自動車燃料)は前月比-1.5%と予想の-0.4%を大幅に下回る。前月分は-1.6%から-1.7%へ下方修正(10月21日)。

英9月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.1%(予想+10.0%)と7月に記録した約40年振りの記録に並んだ(10月19日)。

・英4-6月期国内総生産(GDP、改定値)は前期比+0.2%と速報値の-0.1%から上方修正された(9月30日)。10月12日に発表された英8月月次GDPは前月比-0.3%と再びマイナス成長に転じている。

・10月11日に発表された、英6-8月失業率(ILO方式)は3.5%と前回(3.6%)から低下。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+5.4%と堅調な伸びを継続していた。

今日のメインシナリオ

ポンド/円は下落?英中銀の大幅利上(やるしかない)が英経済を叩きのめす?

11月1日にBOEは遂に保有国債の売却を開始した。これは元々は10月3日に開始する予定だったが、トラス前政権の掲げた大規模減税政策を発端とした英国金融市場の混乱に対処するために延期されていたものだ。入札は堅調に終わり、これはスナク政権が投資家から失った信頼を取り戻したことを示唆している。ポンドは今後、経済指標などのファンタメンタルズを反映した動きに戻ることが予想される。
BOEは本日11月3日にMPCを開催する。BOEは2022年に入り4会合連続で0.25%の利上げを実施、その後8月と9月には利上げ幅を0.50%に拡大した。それにもかかわらず、最新のCPIは10.1%(9月)とインフレは低下の素振りさえ見せていない。そのため、市場では3日のMPCでは利上げ幅をさらに拡大し0.75%とすることが有力視されている。
通常であれば利上げ幅拡大は金利面で見ると当該通貨の買い材料となり得る。しかし、英国のインフレ率は前年比で+10%を超えており、経済指標は良くない結果が目立つ。BOEは高インフレに対応するために大幅利上げを実施しなければならないが、これにより英国経済がさらに悪化するとの懸念が燻っていることで、ポンドの上値は抑えられそうだ。

個別の想定シナリオ

■BOEは0.75%の大幅利上げを実施する
⇒既に英経済は減速し始めている
⇒大幅利上げが英経済にさらに悪影響を与えるとの懸念が強まる
⇒BOEは高インフレを抑制するためにやるしかない
⇒ポンドは売られる

チャート分析

注目材料

21:00 BOE政策金利
21:30 ベイリーBOE総裁 定例記者会見

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は晴れ、ポンド/米ドルは曇り。11月2日の15時にポンド/米ドルのRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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