読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

ポンド/円 ユーロ/円 週間為替見通し「英首相辞任は短期押し上げ材料だが、1カ月前に戻っただけで不安材料は残存」ハロンズ 2022/10/23

f:id:guh202109:20210908154742p:plain

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年10月21日 14時00分

英首相辞任は短期押し上げ材料だが、1カ月前に戻っただけで不安材料は残存

10月17日週の欧州通貨は底堅い推移

英国のトラス政権が掲げた大規模減税策のほとんどが撤回されて、英国の金融システム不安が後退したほか、英トラス首相の辞任観測(10月20日に辞任を表明)でポンド中心に買い戻しが入りました。ポンド/円は170.088円(年初来高値)、ユーロ/円は147.298円まで各々レンジ上限を広げました。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

f:id:guh202109:20220728184343p:plain
外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が、平日21時より配信するFXライブ番組

FXライブ/為替予想【実践リアルトレード】1㌦150円突破「USD is King」、米Philly LIVE Trading(2022年10月20日)- YouTube

利上げペース加速ならユーロ高へ

10/27(木)に欧州中央銀行(ECB)理事会が開催されます。今回は0.75%の利上げがほぼ完全に織り込まれており、注目はターミナルレート(金利の最終到達点)に対する市場の動向でしょう。もっとも、ターミナルレートが直接的に示されるわけではないので、声明文やラガルド総裁の定例会見からそれを読み取るしかありません。本邦大手証券会社のレポートでは、10月、12月、2月の会合で0.75%、0.75%、0.5%の引き上げ見通しが示されています。特に2月の0.5%利上げ幅が拡大するようなら、短期的にユーロの上向きバイアスを高めそうです。

また、カジミール・スロバキア中央銀行総裁は「債券の満期償還金を再投資しない、バランスシートの縮小についても議論する」と述べており、こちらの議論にも注目が集まりそうです。今回、スケジュールなど詳細が明らかになるとは考えませんが、開始時期のアナウンスメントはあるかもしれません。アナウンスメントがなくても、31日の消費者物価指数が上振れた場合は、6月のように後日、緊急会合が開催されることも考えられ油断はできません。ただ、金利正常化はユーロ圏経済へのマイナス面もあり、ユーロ高一辺倒との見方も早計でしょう。冬場の燃料問題などが燻る中で、ユーロの戻りも限定されそうです。

金利上昇への懸念はなくならず、ポンド買い上げ材料少ない

英政府が減税策のほとんどを撤回したため、英国債市場の緊張は緩和しつつあります。こうした点はポンド相場を支えています。しかし、英国のインフレ高進から英中銀による大幅利上げが続けば、「債務連動型運用」を採用しているファンドの資金繰り問題が再燃する危険はあります。また、11月1日から、英中銀が保有する国債売却が開始されるため、これによる金利上昇圧力も、ファンドの資金繰り問題への不安材料になりそうです。雇用改善に急ブレーキがかかる中で、消費者信頼感も大きく後退しており、成長に対する不透明感は解消されていません。ポンドを買い上げるだけの材料は少ないように感じます。

ユーロ/円、まずは上向き

日足・期間21のボリンジャーバンドは拡大期に入り、ユーロ/円は上向きバイアスが強いです。また、9月12日高値(145.638円)付近がサポートラインとなりつつある点も好感されます。心理的節目の146.000円近辺へ下押す場面があるようなら、一度は押し目買いにトライしたいです。ターゲットは149.000円、ストップは145.500円に設定したい。ただし、円買い介入が入った場合は除きます。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:145.500-149.000

ポンド/円、フィボナッチファン接近を狙う

21日移動平均線が横ばいから上向きに転じたほか、年初来高値を塗り替えてきていますので、短期的には買いでついていかざるを得ない状況のように感じます。直近安値167.411円(10月20日安値)、165.027円(10月14日安値)と、9月26日安値(148.666円)から引くフィボナッチファンの38.2%、50.0%が交差する箇所が押し目買いのタイミングになるのではないでしょうか。ただし、円買い介入が入った場合は除きます。

    【ポンド/円チャート 日足】

    GBP/JPY日足チャート
    出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
    予想レンジ:GBP/JPY:165.000-172.000

    10/24 週のイベント

    10/24(月)    -   イギリス 保守党党首選
    10/24(月) 16:30 ドイツ 10月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
    10/24(月) 16:30 ドイツ 10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
    10/24(月) 17:00 ユーロ 10月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
    10/24(月) 17:00 ユーロ 10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
    10/24(月) 17:30 イギリス 10月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
    10/24(月) 17:30 イギリス 10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
    10/25(火) 17:00 ドイツ 10月IFO企業景況感指数
    10/27(木) 15:00 ドイツ 11月GFK消費者信頼感調査
    10/27(木) 21:15 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)政策金利
    10/27(木) 21:45 ユーロ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
    10/28(金) 17:00 ドイツ 7-9月期国内総生産(GDP、速報値)
    10/28(金) 18:00 ユーロ 10月消費者信頼感(確定値)
    10/28(金) 21:00 ドイツ 10月消費者物価指数(CPI、速報値)

    一言コメント

    外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が平日毎日21時よりライブ配信しています。番組では、注目材料の紹介、テクニカル分析でエントリーポイントや利食い・損切りポイントを解説し、実際にリアルトレードも行っています。ご興味のある方は、一度、こちらにアクセスしてみてください。

    ●免責事項
    本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。