FX/為替予想「トラス政権に退陣要求!政治不安がポンド/円の上値を抑える」今日のポンド トレード戦略 2022/10/20

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次 

今日のポンド トレードシナリオ

ここまでの相場

英9月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.1%(予想+10.0%)と7月に記録した約40年振りの記録に並んだ(10月19日)。

・英国では10月14日に解任されたクワーテング元財務相に続き、19日にはブレイバーマン内相が辞任した。発足以来、不適当な大型減税案を打ち上げるなど失態続きのトラス政権の指導力に疑問が生じている。

・英4-6月期国内総生産(GDP、改定値)は前期比+0.2%と速報値の-0.1%から上方修正された(9月30日)。10月12日に発表された英8月月次GDPは前月比-0.3%と再びマイナス成長に転じている。

・10月11日に発表された、英6-8月失業率(ILO方式)は3.5%と前回(3.6%)から低下。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+5.4%と堅調な伸びを継続していた。

・英9月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、確報値)はそれぞれ、48.4、50.0となった(前月:47.3、50.9)。前月に2020年5月以来の低水準となった製造業は回復(10月5日)。

・9月22日にイングランド中銀(BOE)は0.50%の利上げを実施し、政策金利を2.25%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中3人が0.75%の利上げ支持。次回会合は11月3日。

・英8月小売売上高(除自動車燃料)は前月比-1.6%と予想の-0.7%を大幅に下回る(9月16日)。9月分は10月21日発表。

今日のメインシナリオ

トラス政権に退陣要求!政治不安がポンド/円の上値を抑える

10月14日にクワーテング元財務相が解任されたことに続き、19日にはブレイバーマン内相が辞任した。辞任の理由は政府規則の「技術的な違反」を犯したためということだが、同氏は辞任前にトラス首相に宛てた書簡で政権運営への批判を展開した。トラス政権ではさらに2人の閣僚が辞任する可能性があると報じられている。9月23日に発表された大型減税案を巡るゴタゴタでトラス政権は国民、そして与党保守党内の信頼を失い、退陣を迫られている。当面の間は、政権に対する不透明感がポンドの上値を抑える要因となりそうだ。

個別の想定シナリオ

■トラス政権に与党内で退陣期待拡大
⇒政権が早期退陣する可能性がある
⇒英国の政治に対する不透明感が強い
⇒ポンドの売り要因

チャート分析

注目材料

トラス政権内の動き(辞任など) 米経済指標

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルはともに晴れ。9時にポンド/米ドルのRSIで買いシグナルが点灯。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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