ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日のポンド トレードシナリオ
ここまでの相場
本日10月11日 15:00 英9月雇用統計発表!
・9月13日に発表された、英5-7月失業率(ILO方式)は3.6%と前回(3.8%)から低下。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+5.2%と堅調な伸びを継続していた。
・英4-6月期国内総生産(GDP、改定値)は前期比+0.2%と速報値の-0.1%から上方修正された(9月30日)。9月12日に発表された英7月月次GDPは前月比+0.2%と前月のマイナス成長から回復している。
・9月23日に英国のトラス政権が打ち出した景気刺激策を市場が嫌気。26日にはポンド/米ドルが史上最安値となる1ポンド=1.03256ドルを記録した。10月3日には減税政策の1案であった最高税率の引き下げ案は撤回された。
・英9月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、確報値)はそれぞれ、48.4、50.0となった(前月:47.3、50.9)。前月に2020年5月以来の低水準となった製造業は回復(10月5日)。
・9月22日にイングランド中銀(BOE)は0.50%の利上げを実施し、政策金利を2.25%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中3人が0.75%の利上げ支持。次回会合は11月3日。
・英8月小売売上高(除自動車燃料)は前月比-1.6%と予想の-0.7%を大幅に下回る(9月16日)。9月分は10月21日発表。
・英8月消費者物価指数(CPI)は前年比+9.9%(予想+10.0%)と前回の7月分(+10.1%)からインフレは若干鈍化。しかし、市場は英国のインフレは年末にかけて再び加速すると予想している(9月14日)。9月分は10月19日発表。
今日のメインシナリオ
米ドル独歩高、介入警戒でポンド/円の上値は限定的
本日は英9月雇用統計が発表される。失業率の悪化や賃金上昇率の低下など、英経済にとってネガティブな要因はポンド売りの材料となりそうだ。結果が予想を上回ったとしても、英国内では高インフレやBOEの急速な金利引き上げによる経済減速不安が燻っていることからポンドの上値は重くなりそうだ。
世界的な景気減速懸念により基軸通貨である米ドルが買われやすい状況ということからポンド/米ドルの上値は抑えられやすい。また、日本の財務省・日銀による為替介入への警戒感から円が売られにくい状態であることはポンド/円の上値を抑える一因となる。
これらの材料により、ポンドは上げにくく、下げやすい通貨となりそうだ。
他方で、BOEは市場安定を目的とした債券購入の買い入れ額を倍増することを発表している。この施策のため、ポンドは大きく下げた場合は買い戻しが入りやすくなっている。ポンド円が値幅を伴った下落をした場合には買い戻しへの警戒を強めたい。
個別の想定シナリオ
■英9月雇用統計が予想を下回る
⇒英国経済の減速懸念が強まる
⇒ポンドは売られる
チャート分析
注目材料
15:00 英9月雇用統計
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルはともに雨。13時にポンド/円とポンド/米ドルの移動平均で売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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