FX/為替予想「まだ残る円買い介入への警戒、豪ドル/円の上値は抑えられそう」短期トレード即効チャージ！豪ドル　2022/10/06

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豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日の豪ドルトレードシナリオ

ここまでの相場

・WTI原油価格は続伸。石油輸出国機構（OPEC）プラスは10月5日の閣僚級会合で日量200万バレルの減産を決定。また、米週間原油在庫で取り崩し幅が拡大していたことも原油価格上昇の一因となった。一時1バレル=88ドル台まで上昇した（10月05日）。

・10月4日の豪準備銀行（RBA）は金融政策会合を開催。市場予想の0.50%を下回る0.25%の利上げを実施し、政策金利を2.60%とした。

・9月29日に豪統計局は7，8月の月次消費者物価指数（CPI）を発表。7月が前年比+7.0%、8月が6.8%とインフレ率は高止まりしている。7月27日発表の豪2022年4-6月CPIは前年比+4.9%（トリム平均）と、インフレ率は前期（+3.7％）から急伸する結果となった。

・8月分の豪雇用者数は3.35万人増と予想の3.5万人増を下回る。失業率は3.5%に上昇したが、労働参加率が66.6%（前月66.4%）に上昇した（9月15日）。

・2022年4‐6月期の賃金指数（前年比）は+2.6%と市場予想（+2.7%）を下回る。前期比は+0.7%（前回:+0.7%）と、賃金は堅調さを維持している（8月17日）。

今日のメインシナリオ

まだ残る円買い介入への警戒、豪ドル/円の上値は抑えられそう

一昨日、RBAが利上げ幅を縮小しこれまでの成果を見極めるといった決定を下したことで、市場は「米連邦準備制度理事会（FRB）もこの動きに追随するのではないか？」との思惑が台頭。しかし、昨日デイリー・サンフランシスコ連銀総裁が「断固として利上げを継続する」といった強気の発言をしたこともあり、FRBの軟化説も一旦は下火となったようだ。米10年債利回りが3.7%台まで反発したことも米ドルの下値を支える要因となりそうだ。他方で米ドル/円は財務相・日銀の為替介入への警戒感が残っており、145円前後では上値が重くなる傾向が強い。そのため、豪ドル/円の上値は限定的になるとみている。
本日は米国の主要な経済指標の発表は予定されていない。ユーロ圏ではドイツの8月製造業受注やユーロ圏の8月小売売上高が発表される。ユーロ圏の景気悪化懸念が強まると資源国通貨である豪ドルには売り圧力がかかってきそうだ。

個別の想定シナリオ

■欧州圏の経済指標が悪化
⇒欧州の景気悪化懸念が強まる
⇒資源需要減退観測が強まる
⇒豪ドルは売られる

チャート分析

今後の注目材料

15:00 独8月製造業受注
18:00 欧8月小売売上高

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。7時に豪ドル/米ドルのMACDで買いシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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