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FX/為替予想「原油価格は一服だが積極的な利上げでペソは堅調に」メキシコペソ/円 10月見通し YEN蔵

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目次

▼メキシコの経済状況
▼金融政策
▼メキシコペソの見通し

メキシコの経済状況

9月8日に発表された8月の消費者物価指数は前月比0.7%上昇と予想の0.66%を上回りました。前年比は8.7%と予想の8.67%を上回りました。農産物やエネルギー価格を除くコアインフレ率は8.05%となりました。インフレ率は2000年12月以来の水準になりました。
メキシコ政府は8日の予算文書発表で22年の成長見通しを2.4%、23年の成長率を3%と見通しました。一方でメキシコ中銀の予想は23年が1.6%となっています。
メキシコ中銀が8月31日に発表した四半期リポートでのGDP予想は次のようになっています。

メキシコのGDP見通し
メキシコ中銀四半期レポート資料より
https://www.banxico.org.mx/publications-and-press/quarterly-reports/%7BF7EF1C3C-436B-2F0C-4596-1C724929BF35%7D.pdf

またOECD(経済開発協力機構)の発表した見通しでは22年は2.1%、23年は1.5%となっています。

金融政策

メキシコ中銀は8月11日に政策金利を0.75%に引上げ8.5%としました。
声明文で政策金利の引き上げ方向の規模について評価するとの見解を示しました。6月会合の声明文では必要ならば同様の力強い措置を講じるだろうと述べていましたが、そこからはトーンダウンしており、次回の会合では0.5%に利上げ幅を縮小する可能性があります。
(前回のレポート)


しかし9月23日に発表された9月前半の消費者物価指数は前年同月比8.76%上昇し8月の消費者物価指数を上回っています。食料品、飲料、たばこの価格が前年同月比13.27%上昇しました。
9月26日公表のロイターの調査によると29日のメキシコ中銀の政策会合で0.75%の利上げ予想が優勢になっています。

メキシコペソの見通し

ドルが堅調に推移する中でドル/メキシコペソは前年と比べて唯一ドルが1.5%下落しペソが堅調です。メキシコ中銀の積極的な利上げとここまで原油価格の上昇がペソを支えています
9月のレンジは19.7533~20.58ぺソのレンジで推移し8月後半のレンジとほぼ同じようなレンジで推移しています。
19.80ペソ付近はドルのサポートとなっていますが、0.75%の利上げが行われれば、ペソが大きく下落する可能性は低く、引き続き19.80~20.80ペソのレンジを予想します。
ペソ円は8月24日にここまでの高値6.868円、9月2日に節目の7円を上抜けして22日に7.294円まで上昇しました。
7円が短期的なサポートとなっていますが、7.3円も短期的なレジスタンスになっています。ドル円の介入警戒感もあり、またここのところ原油価格も下落しており、ペソの上昇やや減速しています。
7~7.3円のレンジを予想します。

MXN/JPY 日足

メキシコペソ 特設サイト:
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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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