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FX/為替予想「ランド相場はグローバル経済の影響少なめ!ただし懸念材料も多い」南アフリカランド 10月相場見通し

南アフリカランド相場見通し

目次

▼リスク回避地合ながらもランド大幅下落には至らず
▼高進するインフレなどランドの懸念材料も

リスク回避地合ながらもランド大幅下落には至らず

南アフリカ・ランドの対ドル相場は、グローバルな為替市場におけるリスクセンチメント、そしてそれを大局的に反映して変動する安全通貨であるドルの名目実効為替レートと連動性が高い(第1図)。


第1図:南アフリカ・ランド対ドル相場とドル名目実効為替レート

南アフリカ・ランド対ドル相場とドル名目実効為替レート

8月26日のジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長によるタカ派的発言、9月13日公表の8月分米消費者物価コア指数の上振れ、さらには9月20日~21日のFOMCで2023年末に4.6%近辺まで政策金利の引き上げを行う可能性が示されたことなどを受け、金融市場はFRBによる急速な金融引き締めによるリスク回避的地合いがさらに強まる方向へ推移。為替市場でもドルの独歩高の色彩が強まる中で、ランドにも下落圧力が強まっている。足元はウクライナ戦争の悪影響を直接受け易い欧州通貨の相対的な軟調が目立っており、南アフリカ経済も減速感が大幅に強まるまでには至っていないことが、ランドの相対的な支援材料にはなっている

高進するインフレなどランドの懸念材料も

もっとも、依然インフレ上振れリスクを警戒し、南アフリカ準備銀行は9月22日に0.75%の利上げ(政策金利:5.5%→6.25%)を実施すると共に(第2図)、さらなる利上げもあり得る情勢で、今後同国経済への下押し圧力となり得よう。

第2図:南アフリカ・ランド対ドル相場と米南ア10年金利差

南アフリカ中銀政策金利と南アランド対ドル相場

また、主要貿易相手国の中国経済の減速懸念や、国内の電力不足問題も依然混迷が続いているなど、マイナス材料も少なくない。引き続きFRBを始めとした主要国の急速な利上げの世界経済への影響と、市場のリスク回避色がさらに強まる事態も懸念される中、ランドのさらなる下落リスクが警戒される状況が続いている

(国際通貨研究所 上席研究員 橋本 将司 氏)

【南アフリカランド/円 日足】

ZAR/JPY 日足

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橋本 将司氏 公益財団法人 国際通貨研究所 経済調査部 上席研究員
橋本 将司(はしもと・まさし)氏
慶應義塾大学卒業後、三菱UFJ銀行に入行。国際通貨研究所研究員、グローバルマーケットリサーチ・シニアアナリスト、経済調査室ニューヨーク駐在などを歴任し、グローバルな為替市場やマクロ経済に加え、米国金融業界や金融規制など幅広い分野の調査業務に従事。現在国際通貨研究所において、為替市場や主要国の金融政策・マクロ経済動向の分析を担当。理論的な観点からの為替市場分析を得意とする。
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