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FX/為替予想「メキシコ中銀は大幅利上げ継続?注目は今後の政策スタンス!」FXつみたて通信 メキシコペソ/円編 2022年9月29日

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買いどき?指数はメキシコペソの上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

高金利通貨であるメキシコペソについて、中長期にわたり買いポジションを保有する視点で、現在を分析します。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

メキシコペソ/円 上昇・下落のパワーバランス

メキシコペソ/円をトレードするうえで重要となる経済指標やイベントを個別に点検します。

メキシコの失業率は5カ月連続悪化中

8月の失業率は3.53%へ悪化。3月に2.97%とコロナ前の2020年3月以来の水準まで改善したが、その後は5カ月連続で悪化している。

メキシコ中銀は大幅利上げを継続すると予想されている

今夜27:00発表!
2021年6月以降10会合連続で合計4.50%の利上げを実施し政策金利は現在8.50%。市場は本日の会合でメキシコ中銀は政策金利を9.25%へと、3会合連続で0.75%利上げを実施しすると予想している。

メキシコのインフレ上昇が止まらない

9月8日に発表されたメキシコの8月消費者物価指数(CPI)は前年比+8.70%となった。大幅利上げにも関わらず、インフレ圧力は止まらない…

メキシコは米国と経済的な繫がりが強いため、米経済指標を注視

世界的な経済減速懸念は根強い。資源国のメキシコから見ると資源価格の下落はマイナス材料。メキシコは隣国の米国との経済的な繫がりが強いため、米国の景気動向を表す経済指標には注意が必要。米国の経済減速懸念が強まるとメキシコペソには売り圧力がかかりそうだ。

パワーバランス まとめ

本日、市場はメキシコ中銀が政策金利を9.25%まで利上げすることを予想している。予想通りの利上げとなればより実質金利(政策金利ーインフレ率:9.25-8.70)が再びプラス圏に戻ることとなる。失業率が徐々に悪化していることや、インフレの伸びが止まらないことがメキシコ経済への重石となる。資源国通貨という観点から見ると、欧州をはじめとした世界経済の減速懸念はメキシコペソにとってネガティブな材料となる。

メキシコペソ/円、いまが買いどき?

メキシコペソ/円の買いどき指数は60%

国内の高インフレからメキシコ中銀は利上げサイクルを継続。上伸するインフレ率を背景に7、8月の会合で合計1.50%もの大幅利上げを実施。本日9月29日の会合でメキシコ中銀が0.75%利上げを継続すると市場は予想している。失業率は3月に2020年3月以来の水準まで低下したが、その後は5カ月連続でじりじりと上昇している。警戒点は、世界の主要国がこぞって利上げ(金融引き締め)を実施していることによる世界経済の減速。特に経済的に繋がりの強い米国経済が減速を示すような材料(経済指標の悪化や要人発言)が出てくると、資源国通貨であるメキシコペソにはネガティブな材料となる。

買いどき?指数はメキシコペソの上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

 

経済指標予定

9月29日 27:00 オーバーナイト・レート(メキシコ中銀、政策金利)発表

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店頭FX(外国為替保証金取引)における新興国通貨取引のリスクについて
当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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