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FX/為替予想「メキシコ中銀は3回連続で0.75%利上げ!?積極的な金融引き締め姿勢を保つか大注目!」注目の高金利通貨 メキシコペソ/円 9月28日号

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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

メキシコペソ/円(4時間足)

MXN/JPY 4時間足
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

直近1週間のポイント

・円買い介入で7年ぶり高値から反落
・円高(ペソ安)は一巡もドル高(ペソ安)に
・9月前半CPI高止まり

足元のメキシコペソ/円は7年ぶり高値から急反落

ドル/円が145.90円前後まで上昇して24年ぶりの高値を付けた22日、ペソ/円も7年ぶりの高値となる7.294円前後までつれ高しましたが、政府・日銀が円買い介入を実施すると7.055円前後へと急落。
その後は円の買戻しが一巡したことで7.10円台に戻しましたが、今度はドルが全面高となったためドル/ペソの上昇(ドル高・ペソ安)の影響で7.00円台に押し戻されるなど、上値の重い展開となっています。
この間、22日に発表されたメキシコ9月前半の消費者物価指数(CPI)は前年比+8.76%で高止まり。
27日のメキシコ8月失業率は3.53%に上昇し、同日の8月貿易収支は55億ドルの赤字でしたが、いずれもペソ相場に大きな影響は与えませんでした。

注目ポイントはメキシコ中銀

メキシコ中銀は29日に政策金利を発表します。
市場は75bp(0.75%ポイント)の利上げを見込んでおり、政策金利は8.50%から9.25%へ引き上げられると予想されています。
予想通りなら3会合連続の75bp利上げとなり、政策金利がインフレ率を上回ることになります
それでもなお、メキシコ中銀が積極的な引き締めスタンスを維持できるかが今回の見どころになりそうです。
仮に利上げのペースを緩めることを示唆するようなら、ペソは反落すると考えられます。
ただ、堅調な経済情勢と高いインフレ率を踏まえれば、メキシコ中銀は積極引き締めのスタンスを維持せざるを得ないでしょう。
世界的な景気後退への懸念はペソの弱材料ですが、金利面での優位性がペソ相場を支えることでペソ/円は堅調地合いを維持する公算です。

来週までのメキシコペソ/円の見通し

予想レンジ
6.950~7.250円
基調
底堅い

来週までの注目ポイント

☆9/29 メキシコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格

「為替チャート|メキシコペソ/円(MXNJPY)|60分足」はこちら

kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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