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FX「ペソ円を反落させた日銀介入。メキシコの材料は良好」メキシコペソ見通し

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総括

FX「ペソ円を反落させた日銀介入。メキシコの材料は良好」メキシコペソ見通し

予想レンジ 6.9-7.4

 (ポイント)
*年初来高値更新直後に日銀介入で下落
*9月前半消費者物価、7月小売売上から消費は強い
*9月29日に政策金利決定、利上げ幅は0.5%か0.75%か
*米独中がメキシコとの経済関係を強めている
*政府の楽観的な経済見通しを発表
*7月鉱工業生産は前年比2.6%増加
*メキシコ大統領がウクライナ侵攻の停戦を提案
*海外(米国)からのメキシコへの仕送りは絶好調
*対内直接投資が伸びている
*2QのGDP改定値は前期比0.9%増
*8月自動車生産31%増 4カ月連続プラス
*大統領の支持率は61%と強い
*米との金利差6%を維持
*ムーディーズは格下げ、S&Pは見通し引き上げ

(年初来高値を更新直後に日銀の24年ぶりのドル売り円買い介入で反落)
 ペソ円は9月22日に7.294円をつけ年初来高値を更新直後に日銀の24年ぶりのドル売り円買い介入が入り、円高が進み7.055円まで下落した。
 今週は反発していた。国家統計局が8月のメキシコ経済は、前年同月比で2.9%成長した可能性が高いと発表したからだ。製造業で3.1%、サービス業で2.6% 増加したことによるものだ。

(9月前半消費者物価、7月小売売上、消費は強い)
9月前半消費者物価は前年比8.76%上昇となり前回の8.62%を上回った。コアは8.27%上昇で前回の7.97%を上回った。
 7月小売売上は前年比5%上昇で前回の4%を上回った
 
(9月29日に政策金利決定)
 9月26日に7月経済活動指数、27日に8月貿易収支と失業率、29日に政策金利が発表される。政策金利は今のところ0.5%引き上げて9.0%とする予想だが、消費者物価が上昇、FOMCも0.75%利上げしたことで、メキシコも0.75%利上げ予想も高まるだろう。

(世界がメキシコを求めている)
①米国その1=米国はメキシコに対し、米国の半導体産業への500億ドル大規模な投資を利用するよう求めた。レモンド米国務長官は、「このプログラムは米国の半導体産業を過熱させる一方で、メキシコにとっても大きなチャンスを生み出すだろう。両国が協力して、国境の両側に堅牢な半導体エコシステムを構築する」と語った。

②米国その2=エネルギー問題ではメキシコがエネルギー市場の国家管理を強化しようとするのは米国企業にとって不公平で、地域の貿易協定に違反している可能性が高いとして、メキシコに紛争解決協議を要求、ロペスオブラドール大統領はエネルギー政策は国家主権の問題であると反発していたが、バイデン米大統領が一転、書簡で前向きな対応をしたとして歓迎の意を示した。「米国は敬意ある態度を示した。我々の国家主権を尊重していることを再確認した」と述べた。米国も高インフレ、サプライチェーンの問題解決にはメキシコと組むことが重要と判断したのだろう。

③ドイツ=ドイツのシュタインマイヤー大統領がメキシコを訪問。貿易とエネルギーの
パートナーシップの拡大を目指すことで合意した

④中国=中国企業は米国の高い関税を避け、メキシコで製造業に投資し無関税で米国へ輸出する道を選んでいる

テクニカル分析

日銀円買い介入で下落

日足、9月22日はボリバン2σ上限近い7.294円をつけ年初来高値を更新した直後に、日銀のドル売り円買い介入が入り、7.055まで下落した。8月3日-9月22日の上昇ラインがサポート。5日線は下向き。20日線上向き。ボリバン中位。
 週足、6週連続陽線、先週は僅かに陰転。今週は長い上ヒゲの陰線。3月6週-7月31日週の上昇ラインがサポート。
 月足、7月は6か月ぶり陰線も8月は年初来高値を更新し大陽線。6月-7月の下降ラインを上抜く。5月-8月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限超えるが長い上ヒゲを残している。
 年足、2021年は陽転。20年-21年の下降ラインが上値抵抗だが上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。



VAMOS MEXICO

政府の楽観的な経済見通し

 メキシコ大蔵公債省は予算策定の前提となる経済見通しを発表した。2023年の経済成長率を3.0%としている。民間シンクタンク38社の経済成長率見通し平均値は1.36%、中銀が8月31日に発表した成長率見通しは1.6%となっており、かなり楽観的な見通しといえる。2023年のインフレの見通しは3.2%と、中銀の見通しとは同一だが、民間シンクタンクの見通し平均値の4.41%と比較すると楽観的だ。原油生産量についても2023年平均で日量187万2,000バレルとしているが、国家炭化水素資源委員会(CNH)の統計によると、2022年1~8月の実績は同162万5,800バレルにとどまっており、かなり楽観的な見通しといえる。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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