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FX/為替予想「南ア・ランド、インフレ急伸で大幅利上げ!世界的なリセッション懸念が重し」FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円編 2022年8月3日

FXつみたて通信 南アフリカ ランド/円

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

高金利通貨である南アフリカ ランドについて、中長期にわたり買いポジションを保有する視点で、現在を分析します。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

目次

南アフリカ ランド/円 上昇・下落のパワーバランス

南アフリカ ランド/円をトレードするうえで重要となる経済指標やイベントを個別に点検します。

南アフリカ中銀は、今回の利上げサイクル最大の利上げ幅となる0.75%利上げを実施

7月21日のSARB金融政策会合で市場予想(0.50%)を上回る0.75%の利上げを実施し政策金利を5.50%とした。0.75%の利上げは2021年11月に利上げを開始して以来、最大の利上げ幅。次回の会合は9月22日。それまでに2回の消費者物価指数(CPI)の発表がある。

南アフリカの貿易収支は中国のロックダウンで減少も黒字維持

6月の南アフリカ・貿易収支は242億ランドと5月の309億ランド(283億ランドから上方修正)から縮小。7月分は8月31日発表予定。

南アフリカの消費者物価指数は中銀目標を上抜け急伸

6月の南アフリカ・消費者物価指数は前年比+7.4%。5月に南アフリカ中銀の目標値(3%~6%)を上抜けて、一気に加速した。これ以上インフレが上伸すると国内経済には悪影響。

南アフリカの小売売上高は前月比マイナスだが、前月はプラスに上方修正される

2022年5月分では前月比-1.0%と予想(+0.6%)から一転マイナスへ。一方で、-0.2%だった4月分は+0.6%に上方修正された。上方修正は2カ月連続。判断が難しい…6月分は8月17日発表予定。

南アフリカのGDPは2期連続プラス成長中。だが、来期はマイナス?

6月7日に発表された南アフリカ2022年第1四半期国内総生産(GDP)は前期比+1.9%と2期連続のプラスとなった。ただし、第2四半期はウクライナ情勢の悪化によるインフレ加速や洪水被害によりマイナスに落ち込むことが予想されている。

南アフリカランドには電力供給や高失業率、大統領のスキャンダルと懸念は色々ある

①電力不足を補うためにラマポーザ大統領が新たな措置を発表したが、改善には時間が必要。
②失業率は2022年1四半期で34.5%と前期(35.3%)からは改善したが、依然として高水準。南アフリカ経済の足枷。
③ラマポーザ大統領に対する脱税疑惑などで大統領の求心力が低下している。12月に迫った与党の党首選にも影響を与えそうだ。
④南ア労働組合連盟(Saftu)が国内の高い生活費に対する抗議のため8月にストライキを実施する計画をしているようだ。

パワーバランス まとめ

5月に中銀目標(3~6%)を上抜けたインフレ率は、6月に大幅に加速した。これに対応するために、SARBは7月21日の会合で5会合連続の利上げを実施した。0.75%利上げは昨年11月に利上げを開始して以来最大の上げ幅となった。電力不足や高失業率は引き続き悩みの種。

南アフリカ ランド/円、いまが買いどき?

南アフリカランドの買いどき指数は60%

SARBは7月21日に大幅利上げを行った。インフレ率は中銀目標レンジを上回っており、次回会合が2カ月後(9月22日)のため、先手を打った形となった。電力不足を補うために新たな措置を発表したが、効果が出るまでには時間がかかるだろう。世界経済の減速懸念は資源国のランドにとってはマイナス要因。台湾情勢を巡り、リスク警戒感が高まっている。金融政策面から見るとマイナス金利を堅持する日銀との差は明らかとなる。南ア・ランドは調整、リスク回避以外の材料で、対円で大きく売られることは考え辛い。

買いどき?指数は南アフリカ ランド/円の上昇・下落のパワーを視覚化したものです。ミニマム(MIN)はポジション保有は慎重に、マックス(MAX)はポジション保有の好機、を表しています。現況のマーケットを俯瞰しての分析であり、投資の判断はご自身でおこなっていただけます様、お願いいたします。

 

経済指標予定

8月11日 20:00 製造業生産

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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