読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

FX/為替見通し「欧州エネルギー問題が引き続きユーロを圧迫、ドイツは消費者に分担金を計画」週刊為替レポート ハロンズ ユーロ/円 ポンド/円 2022年7月31日

f:id:guh202109:20210908154742p:plain

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年7月29日 15時50分

欧州エネルギー問題が引き続きユーロを圧迫、ドイツは消費者に分担金を計画

7月25日週のユーロは下げ幅拡大

欧州連合(EU)が自主的にガス使用量を15%削減する方針を決めたほか、ロシアから欧州への天然ガス供給量が削減されるなど、エネルギー問題が障壁になりました。また、世界経済の失速懸念も加わり、ユーロ/円は135.649円(執筆時点)まで下落しました。かたや、ポンド/円は反落。独自材料は少なく、米ドル/円が137円前半へ持ち直す動きに支えられ166.341円まで持ち直したものの、その米ドル/円が132円台まで下げると、連れて161.926円(執筆時点)まで急落しました。
※EUのエネルギー問題については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組で解説しています。

ユーロは引き続きエネルギー問題がテーマ

来週は、企業景況感など限られた経済指標しか発表されないためイベントレスの状況で、引き続きエネルギー問題を巡るヘッドラインがユーロの動向を決めそうです。エネルギー問題では、ドイツ政府が10月からガス供給を巡り分担金を消費者に求める制度の導入を検討していることが明らかになりました。一世帯当たり4人家族とすると、年間最大で1000ユーロ近い負担になるようで、家計への圧力が今後、強まりそうです。エネルギーを巡り他国でも何かしらの国民負担を強いるようなら、域内の成長鈍化が一層強まりそうです。また、家計や企業の負担増による不満が政治に向かえば、ユーロ圏全体がぐらつく危険もありそうです。このように考えると、積極的にユーロを買いづらい感じです。戻り売りがベターではないでしょうか。

BoEは6会合連続利上げ、利上げ幅は0.5%へ拡大

底堅い雇用情勢やインフレ加速を受けて、イングランド銀行(BoE)は、0.5%利上げに踏み切るようです。ことし10月にはインフレ率が11%をやや上回ると見込まれているため、利上げペースが加速しても不思議はありません。しかしながら、過度な利上げは景気後退を早める危険もあります。それに耐えられるだけ経済がしっかりしていれば別ですが、EU離脱や政治的不安定さから腰の入った経済対策は遅れがちとなっていますので、見通しは不透明なままです。ドル高調整の反動で戻したとしても、じきに上値が重くなるのではないでしょうか。

ユーロ/円は地合い悪化も短期的には戻り試す可能性

日足一目均衡表では三役逆転の状態で、完全に流れがこれまでと逆になっており、上値の重い展開が見込まれます。ただ、6月28日高値144.273円を起点とする下降チャネルの下限(134.95円レベル:執筆時点)に接近していることから、いったんは下落スピードを緩め、一目の雲の下限となる138.453円付近まで切り返すかもしれません。ですので、安値レベルで突っ込み売りを仕掛けることのないよう注意が必要と考えます。じっくり雲の下限まで引きつけて、売り仕掛けを検討したいです。仮に、134.95円レベルを割り込めば、次は5月19日安値133.926円付近が目途になりそうです。

【ユーロ/円チャート 日足】

ユーロ

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:134.000-138.500

ポンドは対ドルで目の前に抵抗帯

ポンド/米ドルはドル高調整で1.2200ドル付近まで持ち直しています。しかし、1.2230ドルレベルから1.2540ドルレベルにかけて日足一目均衡表の厚い雲が立ちはだかっており、ここから先は一筋縄ではいかない感じです。ポンド/米ドルは戻り売り目線と考えています。かたやポンド/円は小幅反発も考えられます。一目雲の下限(162.158円)や、3月安値(150.982円)と5月安値(155.592円)を結ぶ支持線(161.230円レベル:29日時点)が走っており、下方向のサポート力は健在の様子です。超短期なら、買い仕掛けして7月27日安値(164.537円)までの反発を期待したいです。ただ、この支持線を割り込むようだと、159.000円まで目線が下がりそうです。

【ポンド/米ドルチャート 日足】

ポンド/米ドルチャート 日足

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/USD:1.1900-1.2300

【ポンド/円チャート 日足】

ポンド/円チャート 日足

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:159.000-164.500

8/1 週のイベント

8/1(月) 17:00 ユーロ 7月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
8/1(月) 17:30 イギリス 7月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
8/2(火) 15:00 イギリス 7月ネーションワイド住宅価
8/3(水)    -   OPECプラス、閣僚級会合
8/3(水) 15:00 ドイツ 6月貿易収支
8/3(水) 17:00 ユーロ 7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
8/3(水) 17:30 イギリス 7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
8/3(水) 18:00 ユーロ 6月卸売物価指数(PPI)
8/3(水) 18:00 ユーロ 6月小売売上高
8/4(木) 15:00 ドイツ 6月製造業新規受注
8/4(木) 17:00 ユーロ ECB経済報告
8/4(木) 17:30 イギリス 7月建設業購買担当者景気指数(PMI)
8/4(木) 20:00 イギリス イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
8/4(木) 20:00 イギリス 英金融政策報告、発表
8/5(金) 15:00 ドイツ 6月鉱工業生産

一言コメント

外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が平日毎日21時よりライブ配信しています。番組では、注目材料の紹介、テクニカル分析でエントリーポイントや利食い・損切りポイントを解説し、実際にリアルトレードも行っています。ご興味のある方は、一度、こちらにアクセスしてみてください。

●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。