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FX/為替見通し「豪ドル/円は上値が重い?RBAは連続大幅利上げ継続予想だが、米経済リセッション懸念が重し」週刊為替レポート ハロンズ 豪ドル/円、NZドル/円 2022年07月30日

週刊為替レポートハロンズ 豪ドルNZドル

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次

 

豪ドル/円は上値が重い?RBAは連続大幅利上げ継続予想だが、米経済リセッション懸念が重し

今週の振り返り

今週の豪ドル/円は94.21円前後、NZドル/円は85.09円前後で週初を迎えました。週前半は欧州のエネルギー逼迫懸念によるエネルギー価格の上昇や、米連邦公開市場委員会(FOMC)への期待から豪ドル/円、NZドル/円は底堅い動きに。豪ドル/円は、予想を下回る豪4-6月期消費者物価指数(CPI)の結果を受けて売られる場面もみられました。28日に発表された米4-6月期国内総生産(GDP)が予想を下回る前期比-0.9%となったことで、米国は1-3月期から2期連続のマイナス成長。テクニカルリセッション入りとなりました。その影響から米ドル/円が大幅に下落。豪ドル/円は93.04円前後、NZドル/円は83.81円前後まで急落することとなりました(執筆時)。

注目のRBA理事会!利上げ幅は縮小される?

来週は8月2日(火)に豪準備銀行(RBA)理事会、政策金利の発表が予定されています。今週、7月27日に発表された豪4-6月期四半期CPIは前年比+6.1%と1-3月期(+5.1%)からインフレ率は急速に伸びましたが、予想(+6.3%)は下回りました。また、前期比が+1.8%と1-3月期の2.1%からインフレ上昇率がやや鈍化しました。この結果を受けて、「RBA理事会での利上げ幅が縮小されるのでは?」との思惑が台頭しています。5月から開始したRBAの利上げの影響で消費に陰りが見え始めたとも捉えることは出来ると思います。ではRBAは利上げのペースを緩めるのでしょうか?筆者は0.50%利上げの継続だと予想しています。確かに、RBAが利上げを開始した影響でインフレの伸び率は鈍化したように見えます。この現象は米国でもみられました(3月に利上げを開始、4月のインフレ率が若干鈍化)。しかし、その後米国のインフレ率はどんどん上昇し、最新のインフレ率(6月)は前年比+9.1%まで伸びています。もちろん、時期も国も違うので豪州でも全く同じことが起こるとは限りませんが、世界中でインフレの上昇に歯止めがかかっていない状況下で、豪州だけインフレが収まるというのは考え辛いです。RBAは「インフレを目標値(2~3%)に戻るために、必要なことをする」と前回の理事会の声明で示しています。インフレ率は、鈍化の兆しが見えたかもしれませんが、依然として伸びています。7月14日に発表された豪雇用統計が非常に強い数字だったことはRBAにとって心強い材料です。また、28日に発表された豪7月小売売上高が前月比+0.2%、前月は下方修正(+0.9%⇒+0.7%)されましたが、4-6月で見るとインフレ率(前期比+1.8%)を若干上回っています。今回は大幅利上げ(0.50%)を継続し、今後発表される経済指標の結果を見て9月以降の利上げ幅を判断するのではないでしょうか。

米国の景気後退(リセッション)懸念が重しに…

米国では1-3月期に続き、4-6月期のGDPがマイナス成長となり、リセッションの懸念が強まっています。これまでも、FRBが急速に利上げをすることが、米経済を冷やす一因となることは言われていました。それでもFRBはインフレ退治のためには経済減速も厭わないと強い態度でインフレに立ち向かって来ました。市場もそれを理解していたハズですが、いざ米経済がリセッション入りする兆しを見せると、一気にリスクオフの円買い優勢になっています。来週は米7月ISM製造業/非製造業景況指数が発表されます。予想では製造業、非製造業ともに50.0を超えていますが、仮に50.0を割れるような結果となれば、円買いの勢いが強まりそうです。その他にも米7月雇用統計と重要経済指標の発表が予定されています。来週も米国経済の行方が市場のメイントピックとなりそうです。

中国の景気は気にする?

7月31日(日)には中国国家統計局が集計する製造業/非製造業PMIが発表されます。中国では7月に入り、上海や天津、重慶といった大都市の一部地域がロックダウンされるなど、新型コロナの感染再拡大が見られます(数字上では日本ほどではないですが…)。製造業/非製造業ともに3~5月に大きく鈍化し好不況の分かれ目と言われる50.0を割り込みましたが、6月には50.0を上回るまで回復していました。7月にまた50.0を割り込むようですと、中国と交易関係の強い豪ドルは週明けにギャップダウンしている可能性も考えられます。1日にはCaixinが集計する製造業PMI、3日にはCaixinのサービス業PMIの発表が予定されています。7月のロックダウンは経済への影響は限定的とされており、国家統計局版もCaixin版も前月よりも改善している予想となっています。そのため、結果がどのようになるかは予想が出来ません。ネガティブサプライズの可能性もあると見ておきましょう。

テクニカル的には

豪ドル/円は一目均衡表の雲に再び突入してきました(執筆時)。同雲下限は2月15日に上抜けて以来、強いサポートとして機能してきました。この水準92.088円が目先の下値目途として見られそうです。この雲下限を下抜けてしまった場合は売りが加速する可能性があります。7月1日~6日下値を支えた91.50円前後を通過点に、節目となる90.00円を目指す動きとなりそうです。一方で上値は今週も先週(7月20日)高値と4月20日高値である95.75円前後に抑えられる結果となりました。来週もレジスタンスとして意識されそうです。

【豪ドル/円 日足チャート・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:
AUD/JPY:90.00-95.80、NZD/JPY:82.00-86.00

8/01 週のイベント:

07/31 (日) 10:30 中国 7月製造業購買担当者景気指数(PMI)
07/31 (日) 10:30 中国 7月非製造業PMI
08/01 (月) 07:45 NZ 6月住宅建設許可件数
08/01 (月) 10:45 中国 7月Caixin製造業PMI
08/02 (火) 10:30 豪 6月住宅建設許可件数
08/02 (火) 13:30 豪 豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
08/03 (水) 07:45 NZ 4-6月期四半期就業者数
08/03 (水) 07:45 NZ 4-6月期四半期失業率
08/03 (水) 10:45 中国 7月Caixinサービス業PMI
08/04 (木) 10:30 豪 6月貿易収支
08/05 (金) 10:30 豪 RBA、四半期金融政策報告

一言コメント:

長年、地元の少年・少女サッカーチーム(小学生)で指導をしています。シュート練習などでは、「順番を抜かした」「抜かしてない」で喧嘩になることはたまにあります。先日は1年生の喧嘩に遭遇。これまで見たことのない「A君、先どうぞ」「いやいやB君どうぞ」の譲り合いの喧嘩でした。譲り合っている間に他の子はどんどん抜かしていきます。「なんで…?」と思う大人を横に本人たちは至って本気。目に涙を浮かべて譲り合っていました。(笑)最終的にはじゃんけんで解決。

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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