FX/為替予想「なっとく!米長期金利の上昇が新興国通貨に逆風になる理由」トルコリラの焦点

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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

米国の金利上昇は、新興国通貨にとって逆風となるケースが多い。中でも、名目上の債券利回りからインフレの影響(インフレ期待)を取り除いた「実質債券利回り」がプラス圏に定着すると、米国投資家が新興国資産に振り向けていた資金を引き上げ始めるとされ、新興国通貨の下落シグナルになり得ると考えられている。米国投資家としては、国内債への投資でインフレ期待を上回る利回りが得られるなら、敢えて新興国に投資する必要はないという事になるためだ。

インフレの影響を排除した「実質債券利回り」を示すのが物価連動債利回りで、米物価連動債の10年物をTIPSと呼ぶ。TIPSの利回りは先週20日に一時+0.02%へと上昇する場面があった。足元では-0.10%前後で推移しているが、米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な引締めによって通常の10年債利回りが節目の3%を超えて上昇すればTIPS利回りはプラス圏に定着する公算が大きい。なお、最近では2013年にTIPS利回り上昇によるドル高で新興国通貨が全般的に下落した例がある。この際、トルコリラは対ドルで年間に約17.2%下落した。TIPS利回りがプラス圏を窺う現在の状況は、トルコリラへの投資に慎重な姿勢が求められる局面と言えるだろう。

【2013年 米10年物価連動債(TIPS)利回りとドル/トルコリラ】
2013年の米10年物価連動債(TIPS)利回りとドル/トルコリラ

【トルコリラ/円(TRY/JPY) 日足】
TRY/JPY 日足

【ドル/トルコリラ(USD/TRY) 日足】
USD/TRY 日足

【ユーロ/トルコリラ(EUR/TRY) 日足】
EUR/TRY 日足

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f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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