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FX/為替見通し「ドル/円 130円を視界に捉えそうだが、週央に基調変化も」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2022年04月16日

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年04月08日 18時00分

ドル/円 130円を視界に捉えそうだが、週央に基調変化も

04月11日週のドル/円は2002年以来の高レベルを示現

黒田日銀総裁が改めて大規模緩和を維持し、物価目標達成に注力する旨の発言を繰り返したことが原動力となりました。ドル/円は2015年の高値125.853円を突破すると、20年ぶりの126円台を回復。黒田ラインの攻略を達成したことで一時、125.084円レベルへ押し戻される場面もありましたが、大台割れを回避すると126.680円(執筆時点)まで高値を塗り替えるなど、終始底堅い展開でした。

来週も円サイドの話題を警戒

米金融政策を巡っては、既に年末のFF金利水準が2.75-3.00%との見通しが優勢となっているほか、5月にも量的引き締め(QT)に着手することを市場は織り込み済みです。現在まで得られているデータで織り込める部分は相当に織り込みが進んだ感はあり、ここからさらにタカ派化が進むには新たなデータの蓄積が必要と考えます。こうしたなかで、先週発表された米消費者物価指数コアの伸び鈍化は、一気にタカ派な織り込みを進めてきた投資家にとって冷静になるきっかけを与えたかもしれません。目先、ドルの上昇力が一服しても不思議はなさそうです。
もっとも、足もとのドル/円上昇をけん引してきたもう一つの要因である円安バイアスに変化の兆しはなく、ドル/円の下値も限定的でしょう。政府からの円安けん制発言は今後も度々入りそうですが、それでも黒田総裁の大規模な金融緩和の継続姿勢は今後も続きそうで、主要国との金利差拡大をテーマとした円安の流れはドル/円をサポートするでしょう。日本の貿易収支の悪化やインフレ加速傾向が顕著となれば、円安ムードをさらに加速させる可能性はありそうです。ドル/円は、ドル高一服から上値を伸ばしづらい可能性はありますが、全体的には上目線を維持したいところです。

週央に基調変化の可能性も

期間21日のボリンジャーバンドでは、+1σと+2σの間を実線がきれいにバンドウォークしている様子がみられ、地合いの底堅さがうかがえます。エリオット波動において、もっとも強く長い動きで5波のうち最大値幅となることが多いとされる第3波を形成中とみるなら、上値はまだかなり先になりそうです。早々に130円が意識されてくるかもしれません。
ただ、相場の転換警戒日が週央に控えている点には注意が必要です。フィボナッチタイムゾーンでは、ふたつ目の山が、水曜日あたりにできる可能性が示唆されていますので、この辺りを境にして5日移動平均線を明確に割り込んでくるようだと、短期調整の流れが加速するかもしれません。買い仕掛けは前半と後半に分け相場展開を見極めたうえで行うべきでしょう。短期調整なら、今回の上昇幅の起点となる安値121.275円(3月31日)からの上昇幅にの38.2%押し近辺(本日までの部分で考えるなら124.600円アラウンドだが、高値更新した場合は上昇幅が変わり水準も変化します)が押し目買いの候補になりそうです。

【ドル円チャート 日足】

ドル

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:124.500-128.000

04/18週のイベント

4/19(火) 21:30 米国 3月 住宅着工件数
4/19(火) 21:30 米国 3月 建設許可件数
4/20(水) -G20財務相・中央銀行総裁会議
4/20(水) -日本 日銀 国債買い入れオペ
4/20(水) 08:50 日本 3月 貿易統計(通関ベース、季調前)
4/20(水) 23:00 米国 3月 中古住宅販売件数
4/20(水) 27:00米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
4/21(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
4/21(木) 21:30 米国 4月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
4/21(木) 23:00 米国 3月 景気先行指標総合指数
4/21(木) 26:00 米国 パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁、パネル討論会参加
4/22(金) 08:30 日本 3月 全国消費者物価指数(CPI)
4/22(金) 22:45 米国 4月 総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)

一言コメント

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