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FX/為替予想「メキシコ中銀の政策変更はどう影響する?」メキシコペソ/円 2月見通し YEN蔵

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▼11月のペソ安からペソ高に
▼メキシコの経済状況は
▼メキシコの金融政策
▼メキシコの格付けリスク
▼ペソは引き続き堅調か

11月のペソ安からペソ高に

2021年11月26日にドル/メキシコペソが22.15ペソ、メキシコペソ/円が5.11円とペソが安値まで下落したことは先月もお伝えしました。その後は12月のFOMCで利上げ見通しが2022年に3回、23年に3回とタカ派姿勢が顕著になったことで一時ドルが上昇する局面もありましたがドルの下落、ペソの上昇トレンドは継続しました。
1月17日に20.28ペソまでドル安・ペソ高がすすみましたが、株価下落でリスク回避の流れとなりドル高となり24日は一時20.69ペソまでペソ安がすすんでいます。
ペソ円は1月5日に5.693円まで上昇し、2021年4月の安値4.222円からの戻り高値まで上昇しました。
しかしその後はペソ安の流れとなり、特に1月17日以降、株安円高の流れとなると24日に5.499円まで下落しています。

メキシコの経済状況

1月7日に発表された12月の消費者物価指数は前月比0.36%(11月1.14%、予想0.51%)、前年比7.36%(11月7.37%、予想7.51%)と前月、予想を下回りました。一方でコア指数は前月比0.8%と11月の0.37%、予想の0.76%を上回りました。
1月24日に発表された1月前半の消費者物価指数は前月比0.39%(12月0.1%、予想0.4%)コア指数は0.34%(12月0.59%、予想0.26%)となりました。
1月11日に発表された11月の鉱工業生産は前月比-0.1%(10月0.6%、予想0.5%)前年比1.6%(10月0.7%、予想2.4%)と前月から低下しました。

金融政策

2021年12月17日に政策金利を0.5%引き上げ5.5%にしたメキシコ中銀は、ここまで引き締めスタンスを維持してきました。11月後半にピークを付けたインフレ率の行方は2月9日に発表される1月の消費者物価指数をみて判断だと思います。
翌日の2月10日にはメキシコ中銀の金融政策発表があります。前回0.5%と予想を上回る利上げを行ったメキシコ中銀ですが物価の動きが落ち着けば据え置きが予想されます。ロドリゲス新総裁のお手並み拝見というところでしょうか。

メキシコペソの予想

大手米銀JPモルガンは1月20日のレポートで中期的に経済成長のリスクや格付けの引き下げリスクに直面しているとの見方を示しました。
電力市場に対する国家統制強化に向けたエネルギー関連法案が可決される見込みで、そうなると大統領の権限が強化され独立する期間や規制当局の役割が弱まる懸念があるとしています。
これらが投資家にとってのリスクとなる可能性があると指摘しました。
またJPモルガンのアナリストはメキシコの政策金利は2022年に7.5%、23年に8%まで引き上げられると指摘しました。

ペソは引き続き堅調か

ドル/メキシコペソは1月17日に20.28ペソまでドル安・ペソ高がすすんだ後に20.69ペソまで反発しました。節目の20.80付近が第1レジスタンスとなり、ここが抵抗となれば20.20~20.80ペソのレンジを予想します。ここを抜けると22.15~20.28の38.2%戻しの21ペソ付近への上昇を予想します。
メキシコペソ/円は1月5日の高値5.693円から24日には5.499円まで下落しました。5.49円付近に75日移動平均線が位置し短期的なサポートになっています。ここが維持できれば5.49~5.69円のレンジを予想します。
5.49円を下抜けする場合は一目均衡表の雲の上限が位置する5.4円付近への下落を予想します。

【メキシコペソ/円(MXN/JPY)日足】
MXN/JPY 日足

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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