豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
・消費者物価指数は前年比+2.1%(トリム平均)と約6年ぶりにRBAの目標レンジ内に。
・RBAは賃金の伸びが3%を超えるのを目安にしている。(現状2.2%)
・「オミクロン株」への警戒感は残る。1月19日の新規感染者数は約48,830人と過去2日と比べると若干反発するも、減少傾向。
・本日(20日)12月分発表予定。前回は豪雇用統計は36.61万人増と歴史的な増加幅。
・米連邦公開市場委員会(FRB)のタカ派化懸念から米株価の下落には要注意。
・原油価格は、中東情勢の悪化やオミクロンの影響軽微などから原油供給に逼迫懸念台頭。一時1バレル=88ドル手前まで上昇。
・ウクライナ情勢は「いつロシアの攻撃が始まってもおかしくない状況」。
今日のメインシナリオ
日米株価と原油価格の綱引き継続。豪雇用統計の影響は?
米国の金融政策引き締め加速への警戒感から米国や日本を中心に株式市場は軟調な推移が予想される。また、原油価格は中東情勢の悪化懸念や今後の供給ひっ迫懸念が台頭していることで引き続き底堅い動きを続けそう。これにより豪ドルは日米株価下落の影響から上値の重い展開が予想される一方で、供給ひっ迫懸念から原油価格が底堅い動きを続けることで下値も限定的となりそうだ。その他、本日は豪ドルを支える要因となりそうな材料が2つある。
まず、豪雇用統計が予定されている。前回(11月分)は過去最高の雇用者数増を記録したことで、雇用者数の増加幅は抑えられそうだが、労働参加率の増加が確認できればポジティブ材料となるだろう。
また、中国のLPR(ローンプライムレート:優遇貸出レート)の発表も予定されている。中国人民銀行は1月17日にMLF(中期貸出制度)と呼ばれるオペ金利の引き下げを行った。本日LPRが引き下げられれば、中国の金融緩和による豪経済への好影響期待から豪ドルにとってポジティブ材料となる。ただし、豪、中国共にオミクロン株の影響から1月に経済が減速している可能性が高いため(※ちょい足し情報参照)、豪ドルを大きく押し上げる材料とはならなそうだ。
個別の想定シナリオ
■日米株価下落懸念(米金融引き締め加速、ウクライナ情勢への警戒)
⇒リスクセンチメントに敏感な豪ドルは売られやすい
⇒豪ドル円の上値は重い
■中東情勢や供給ひっ迫懸念で原油価格上昇
⇒コモディティ価格もつれ高
⇒豪ドルにとっては支援材料
⇒豪ドル円の下値も限定的
■豪雇用統計の堅調な結果
⇒豪ドルを支える要因
⇒1月に豪経済減速懸念
⇒豪ドル相場への影響は小さい
チャート分析
注目材料
9:30 豪12月雇用統計
10:15 中国LPR発表
日米株価と原油価格動向
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル円、豪ドル米ドルともに雨がぱらついている。豪ドル円、豪ドル米ドルどちらも、日付が20日に変わってからは売りサイン点灯が多い様だ。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
豪ドル ちょい足し情報
豪でのオミクロン株感染拡大は12月末から急速に感染者数が増加し1月上旬にピークを付けた可能性が高い。そのため、豪雇用統計などの経済指標に影響が出てくるのは1月分となる。
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