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FX「景気減速も過去最高の貿易黒字。本日政策金利決定、緩和か」人民元見通し

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総括

FX「景気減速も過去最高の貿易黒字。本日政策金利決定、緩和か」人民元見通し

(通貨7位 株価13位)

予想レンジ 人民元/円 17.7-18.2

(ポイント)
*景気減速で金融緩和が進められている
*本日は最優遇貸出金利の発表
*今年はドルがやや弱いので人民元も弱く推移している
*21年のGDPは前年比8.1%増で、予想の8.0%増を上回った。
*12月小売売上・鉱工業生産で明暗分ける
*21年貿易黒字は過去最高
*習国家主席は世界経済フォーラムで指針を示した
*12月CPIは1.5%に低下、金融緩和観測が高まった
*ゴールドマン、中国の2022年成長率予想を引き下げ
*2021年は最強通貨
*22年財政は拡大へ
*人民元は変動幅拡大を目指す
*米中対立は続く
*人民銀行は、銀行の預金準備率を引き下げ
*米英豪加は北京オリンピックを外交ボイコット
*人民元は政経のボラティリティとは関係なく管理された変動相場である
*中国の強さは将来米国のGDPを追い抜く自信からか
*不動産税の導入開始
*中国自動車販売、12月は前年比1.6%減、8カ月連続減少

(今年はドルがやや弱いので人民元も連動してスタート)
米ドルを中心とした通貨バスケット制度をとっている人民元なので、今年はドルがやや弱いので人民元も弱く推移している。年初来で米ドルは12通貨中8位、人民元は7位。2021年は人民元が最強通貨、米ドルは3位で、常に米ドルと人民元は寄り添っている。こういう制度を取り入れているのも、プラザ合意以降、その膨大な貿易黒字から米国の圧力で急激な円高を強いられ長い不況となった日本を見ているからだ。中国は通貨の安定を求めている。ただそういうわけにもいかない人民元の需給だ。2021年は過去最高の6764億ドルの貿易黒字となった。また、海外からの中国債券投資は急増し4兆元となった。日本のGPIFも中国国債投資を検討している。中国景気は減速しているが、この需給では元安を進めることは出来ない。完全な自由相場になればかつての円のように人民元は急騰してしまう。管理相場は続けられるだろう。

(本日、LPR発表)
 人民銀は1月17日、景気減速に対応し、中期貸出制度(MLF)金利を2.95%から2.85%に引き下げている。中国の10年国債利回りは低下し続けている。昨日は2.73%。21年末は2.77%であった。
人民銀行の劉国強・副総裁は経済の下押し圧力が続いており成長安定化に向けさらなる政策措置を講じると表明した。
 本日は1年物と5年物の最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)の発表がある。
1年物LPRの2カ月連続引き下げが予想されている。現在3.8%。0.1%の利下げの見方が多いが、0.05%の引き下げ予想もある。
 5年物LPRも2020年4月以来初めて引き下げられると予想されている。現在4.65%。0.1%の引き下げ予想が多い。5年物LPRは住宅ローン金利の指標となる。

(21年GDPは?)
 2021年4QのGDPは前年比4.0%増加。伸び率は予想の3.6%増を上回ったものの1半ぶりの低水準となった。
21年のGDPは前年比8.1%増で、予想の8.0%増を上回った。
国家統計局は「現段階で中国経済への下押し圧力はなお比較的強く、雇用や所得の伸びが制約されている」と述べた。消費が低迷し、景気の見通しが悪化。春節休暇を控えて、複数の都市が新型コロナへの警戒を強めている。

(小売売上・鉱工業生産で明暗分ける)
 12月の小売売上高は前年比1.7%増と20年8月以来の低い伸びとなり、予想の3.7%増を大幅に下回った。11月は3.9%増だった。
 12月鉱工業生産は前年比4.3%増加し、11月の3.8%増から伸びが加速した。予想の3.6%増も上回った。

(貿易黒字が過去最高、2021年)
昨年12月と2021年通年の貿易黒字が過去最高を記録した。新型コロナウイルスが世界的に大流行する中、輸出が輸入を上回った。21年の黒字額は1950年の統計開始以来最高となる6764億3000万ドル。20年の5239億9000万ドルを上回った。
12月の黒字額は944億6000万ドルと、94年8月の統計開始以来の高水準だった。海外需要が好調で輸出は前年同月比20.9%増となった。11月の22%増からは減速した。
 一方、12月の輸入は前年比19.5%増と、11月の31.7%増から大幅に鈍化した。
不動産部門の減速や消費の不振により中国の内需は引き続き低迷するため、今年上半期の輸入は緩やかな伸びになる。
21年の輸出は29.9%増、輸入は30.1%増。中国の対米貿易黒字は通年では3965億8000万ドルだった。

テクニカル分析(人民元/円)

下ヒゲを上ヒゲで返す

日足、ボリバン2σ下限からの長い下ヒゲで反発も1月18日は長い上ヒゲで返す。1月14日-19日の上昇ラインがサポート。1月18日-19日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。ボリバン下位。雲の上。
 週足、ボリバン2σ上限から小反落。今週は陰転。12月20日週-1月10日週の上昇ラインがサポート。
 月足、ボリバン2σ上限に沿って上昇。10月-12月の上昇ラインがサポート。雲の上。
 年足、21年は大陽線。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜いて22年スタートも僅かに陰線。

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チーファンラマ

世界は常に矛盾した動きの中で発展するもの

 習近平国家主席は、世界経済フォーラムのテレビ会議に北京で出席し、「確固たる自信を持ち、果敢に前進し、ポストコロナ時代の素晴らしい世界を共に創造」と題する演説を行った。
習主席は「世界は常に矛盾した動きの中で発展するものであり、矛盾がなければ世界もない。歴史を見渡すと、人類はまさに一つ一つの試練に打ち勝つ中で成長し、一つ一つの危機を克服する中で発展してきた。我々は歴史の前進の論理に従って前進し、時代の発展の潮流に乗って発展する必要がある。歴史の長い周期を比較分析する中から思考することに長け、微細な部分から事物の変化を見抜くことに長け、危機の中で新たなチャンスを育み、変化の中で新たな局面を切り開き、困難と試練に打ち勝つ強大な力を結集する必要がある」と強調し、(1)手を携えて協力し、力を合わせてパンデミックに打ち勝つ(2)様々なリスクを解消し、世界経済の安定的回復を促進する(3)発展格差を乗り越え、世界の発展事業を立て直す(4)冷戦思考を排除し、平和共存、互恵・ウィンウィンを実現する必要性を挙げた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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