FX「トルコ中銀金利据え置きでもリラ買いになりづらい事情」トルコリラの焦点

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トルコ中銀は20日に今年最初の金融政策決定会合を開催する。昨年12月の会合で政策金利を14.00％に引き下げた際に、声明で「金融緩和のために残された『限られた余地』を利用した」としていたことなどから、今回は政策金利を14.00％のまま据え置くと広く予想されている。

据え置きによって、利下げサイクル終了観測が広がればリラはひとまず上昇が見込めよう。ただ、12月のインフレ率が36％に達する中で政策金利を14％に据え置いても、実質金利の観点（インフレを加味した実質的な政策金利はマイナス22％）から持続的なリラ買い材料になる公算は小さいだろう。

一方、もし予想外の追加利下げとなればリラは急落を避けられそうにない。金融政策運営において、カブジュオール・トルコ中銀総裁よりも強い権限を持つエルドアン大統領が「私はイスラム教徒として（金利の引き下げを）実行し続ける」と表明しているだけに、追加利下げの可能性を完全に排除する事はできないだろう。

【トルコリラ/円(TRY/JPY) 日足】