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FX見通し「米金融政策正常化が豪ドル円を重くする?」週刊為替レポート ハロンズ 豪ドル/円、NZドル/円 2022年01月08日

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▼今週の振り返り
▼オーストラリアだけ感染者数増が問題視?
▼米金融政策が豪にとっては大問題?
▼テクニカル的には…
▼1/10 週のイベント
▼一言コメント

米3月利上げ観測浮上で豪ドル失速

今週の振り返り

年明け最初の取引日となった3日、アジア時間には日本のほかにも、オセアニア、中国と主要国では祝日休場の国が多く、一部では参加者の減少からフラッシュクラッシュの可能性をささやく声も聞かれたが、大事もなく無事にアジア時間を通過。欧州時間に入ると米国との金融政策の差に焦点が当たり、豪ドルが対米ドルで売られた結果豪ドル円も82.818円まで下落しました。4日には大発会を迎えた日経平均株価の大幅上昇や欧州株価の上昇を支えに米ドル円が2017年1月以来約5年ぶりの116円台に乗せたこと、株高に豪ドルが引っ張られたこともあり、豪ドル円は大幅反発。84.294円と2021年11月5日以来の水準まで上値を伸ばしました。ただ、5日のNY時間に公表された2021年12月分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨にて、早ければ3月にも利上げが開始されること、量的引き締め(QT)開始時期も市場の予想よりも早まっていることが示唆されたことで、リスク回避のドル買い、円買いが強まった結果、資源国通貨である豪ドル、NZドルは売り圧力が強まり、豪ドル円は82.686円、NZドル円は77.915円とともに大幅下落する結果となりました。

オーストラリアだけ感染者数増が問題視?

昨年12月頃から新型コロナの新規感染者数が世界各地で急増中。オーストラリアも例に漏れず、昨年末の12月29日までは1日の新規感染者数が1万人台だったところ、年末から年始にかけて爆発的に感染者数が増加。最新の情報では72,360人(1月6日)とわずか一週間で4倍近くに膨れ上がってしまいました。現時点でのオーストラリアの新規感染者数の対人口比は約0.28%と、1月3日に約100万人の新規感染者数を出したアメリカとほぼ同じ人口比率(約0.3%)と大きく違いはありません。ただ、オーストラリアの場合、新規感染者の大多数がニューサウスウェールズ(NSW)州とビクトリア(VIC)州であること、そして現在のオーストラリア国内の新型コロナ感染者数の約81.4%がこの両州の住民であることが大きな問題となっています。ご存じのとおりNSW州にはシドニー、VIC州にはメルボルンとオーストラリア経済の2大中心都市が位置しており、感染者数の急増、さらに無症状の場合も7日間の隔離が必要となることから、この両州でロックダウンの導入こそはされずとも、労働力不足が経済の回復の足枷となっています。10月半ばのロックダウン解除後、力強い反発を見せてきた豪経済ですが、豪準備銀行(RBA)の見通し程経済が回復しないとの懸念が豪ドルの上値を重くする要因となりそうです。

米金融政策が豪にとっては大問題?

2021年12月14-15日に開催されたFOMCの議事要旨が1月5日に発表されましたが、豪にとっては非常に厄介な内容となっていました。
①利上げ開始時期
②これまで量的緩和で市場に供給してきたお金を徐々に回収する,
量的引き締め(Quantitative Tightening:QT)
この2つが、従来の予想より早い時期に開始されることを示唆しました。①については、元々、RBAは具体的な時期はあやふやにしながらも、近い将来の利上げがないことを示唆してきました。そこへ前述のとおり豪経済はオミクロン株の感染拡大で急ブレーキがかかってしまい、利上げ開始時期は更に遅れそうです。それに対して、米国は利上げ開始時期の前倒しを示唆、Bloombergの金利予想では3月の会合での利上げ確率が80%まで上昇しています。近未来の金融政策の差が米ドル/豪ドルで豪ドルを売りやすくなる材料となります。②は、これまでFRBが市場に資金を供給し、低金利で資金を借りやすくしていました。それによって、投資家などは低金利で資金を借りて金利の高い新興国市場や株式市場などに投資をしていたのですが、QTによりお金が借りにくくなる、更に利上げによって借りたお金の返済利率も上がってしまいます。そうなると、投資家がとる行動は新興国市場や株式などに投資していた資金を決済して、自国(米国)に引き上げます。まず株式市場で考えると分かりやすいですが、大量に買っていた株が決済されると株価は下落します。株価の下落はリスクセンチメントに敏感な豪ドル、特に豪ドル/円にとってはマイナス材料。更に、決済した海外の資金を米国に戻すとなると米ドルが買い戻される結果となるため、相対的に豪ドル/米ドルも米ドル買いが強まります。そう言った懸念が強まっている現状ですが、7日の米雇用統計の結果を受けても、株高、リスクオン継続。と言うことも考えられます。株式市場の動きには要注意です。豪経済指標については、過去の話で、現在と状況が違うのでほぼ材料視されないとみています。

テクニカル的には…

2021/12/31に①転換線が基準線の上、②遅行線がローソク足を上抜け、③ローソク足が雲の上。と三役好転、買いサインが点灯、同12/3を起点とする上昇トレンドも継続中です。目先の上値目途は5日高値の84.294円となりそうです。ただ、日足・一目均衡表では転換線を下抜けてきています。相場が弱含んできているかもしれません。週足の一目均衡表で見ると雲上限(82.877円)に近付いています。7日終値でここを下抜けると下落圧力が強まりそうです。現在の下値目途は6日も下値を支えた200日移動平均線。その下には一目・雲上限が位置していますので、相応のサポートにはなると思います。この水準を下抜けると、一目の雲下限までの下落が考えられます。

【豪ドル/円 日足チャート 一目均衡表、200MA】

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出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:
AUD/JPY:81.00-85.50、NZD/JPY:75.50-80.00

1/10 週のイベント:

01/10 (月) 09:30 豪 11月住宅建設許可件数 (前月比)
01/11 (火) 09:30 豪 11月貿易収支
01/11 (火) 09:30 豪 11月小売売上高(前月比)
01/12 (水) 10:30 中 12月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
01/12 (水) 10:30 中 12月生産者物価指数(PPI)(前年同月比)
01/13 (木) 06:45 NZ 11月住宅建設許可件数(前月比)
01/14 (金)  未定  中 12月貿易収支


執筆:中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka

一言コメント:

米国に在住している知り合いにアメリカ人のコロナに対する対応を聞きました。大きく分けて4タイプいるようです。
①コロナなんてただの風邪、ワクチンも打たなければ、マスクもしない
②色々な理由からワクチンは打たない。でもうつらないようにケアはする
③ワクチンは打った。それでもうつらないようにケアもする
④ワクチン打ったから、俺無敵!
テレビでNFLを観ていると観客のほぼ全員がマスクをしていません。ただ、スタジアムに入るにはワクチン接種証明が必要なので、ほぼ④の人のようです。ワクチンは時間の経過とともに効果が弱まるらしいので、それが正しければアメリカの感染者数急増は当たり前だな…と納得いきました。

都合により来週は別の者が執筆いたします。ご理解のほど、よろしくお願いします。

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