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FX見通し「短期上昇トレンドも、思い返されるアップルショック」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2021年12月25日

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目次

▼20日週のドル/円は底堅く推移
▼感染者数は英米で増加
▼アップルショックの教訓も
▼115円台回復も持続性に疑問
▼12/27、01/03 週のイベント:
▼一言コメント

短期上昇トレンドも、思い返されるアップルショック

20日週のドル/円は底堅く推移

中国経済、ウクライナ問題、コロナ感染症問題などリスクファクターは数えきれないが、株価が底堅く推移したことでドル/円は尻上がりに下値を切り上げ、114.51円レベルと約1カ月ぶりの高値をつけました。

感染者数は英米で増加

オミクロン株には油断できませんが、毒性がデルタ株よりも低いとの観測から金融市場はリスクオンないし、各国金融政策に根差したトレードへ回帰しつつあります。こうなると円高シナリオは機能しづらく、今後、1・2週間程度はドル高・円安優勢の流れからドル/円はじりじりと下値を切り上げて行きそうです。年内、115円台回復も想定しておいた方が良いかもしれません。もっとも、年明け以降、この流れが続くかは未知数と考えます。先行していた欧州や南アフリカでは新規感染者数はピークをつけて減少に転じていますが、入れかわりで今度は英米で増加傾向が確認されています。南アフリカでは、今回の感染が広まってから約1カ月でピークをつけていますので、英米でもこれと同じ変異種による感染者増加ならあと数週間で一服の兆しが出る期待はありますが、油断はできません。

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図表1.日々の新規感染者数(人) 出所:Our World in Data

アップルショックの教訓も

英国の日々の新規感染者数は昨冬の最盛期を越えていますし、米国も昨冬に並んでいます。今後の動向によっては、経済への悪影響も懸念されるところです。コロナ感染を巡っては、年末よりも年明けの方が深刻化している可能性はあります。さらには、中国の成長鈍化、恒大問題、米国との対立から中国の政治・経済への不安がくすぶるなかで、2019年1月のようなアップルショックが繰り返される危惧もあるでしょう。ドル/円が年末に底堅さを維持するようなら、なおさら年始に崩れる危険を警戒したいところです。流動性が低下する時期だけに普段なら影響が限られるフローでも、市場に伝わっているニュースの強弱によっては想定外に値幅を広げることになるかもしれません。

115円台回復も持続性に疑問

ドル円のチャートをみると114.51円まで戻し、ヘッドアンドショルダーの形が連想できる格好になっています。10月20日の114.70円を超えられるかどうかが、115円台回復を果たすかどうかの目先の分かれ目と言えそうです。同ラインを抜ければ、115.50円付近まで視線が上がりそうです。
しかし、ここを抜けきれなかったときは注意が必要になります。日足ベースの一目均衡表を眺めると、年明けに同雲の上限が114.05円から113.70円付近へ緩やかに低下する格好となっており、ドル/円のサポート力は一時的に弱まりそうな雰囲気です。114.70円付近で頭を抑えられれば、それこそ113.00円を割り込んで11月9日安値(112.73円)と11月30日安値(112.53円)を延長した112.20円付近を目指すことも想定されます。このような状況下では、仮に115円台回復を果たしたとしても滞空時間は短いかもしれません。
何れにしても、上値警戒に突入しそうなところで、戻り売りスタンスで臨みたいです。攻め方としては、114.70円アラウンドでの戻り売り、115.20円付近での戻り売りと二段構えで対応できるように初動は小さく打診的な売りに留めておく感じでしょうか。

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図表2.ドル/円-日足、テクニカル-一目均衡表 出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:
USD/JPY:112.50-115.50

12/27、01/03 週のイベント:

12月28日 (火) 08:30 日本 11月失業率
12月28日 (火) 08:30 日本 11月有効求人倍率
12月28日 (火) 08:50 日本 11月鉱工業生産・速報値
12月28日 (火) 23:00 米国 10月住宅価格指数
12月29日 (水) 22:30 米国 11月卸売在庫
12月30日 (木) 19:00 日本 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
12月30日 (木) 22:30 米国 新規失業保険申請件数
12月30日 (木) 23:45 米国 12月シカゴ購買部協会景気指数
12月31日 (金) 00:00 日本 休場
12月31日 (金) 10:00 中国 12月製造業購買担当者景気指数(PMI)
01月05日 (水) 00:00 米国 12月ISM製造業景況指数
01月05日 (水) 22:15 米国 12月ADP雇用統計(前月比)
01月06日 (木) 04:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
01月06日 (木) 22:30 米国 新規失業保険申請件数
01月06日 (木) 22:30 米国 11月製造業新規受注
01月07日 (金) 00:00 米国 12月ISM非製造業景況指数
01月07日 (金) 22:30 米国 12月失業率
01月07日 (金) 22:30 米国 12月非農業部門雇用者数変化
01月07日 (金) 22:30 米国 12月平均時給

(執筆:小野 直人)

一言コメント:

ワクチン接種が済んで、今年は少し平穏無事に年始を迎えられるかなと思っていた矢先、『オミクロン』旋風でそうもいかなさそうですね。辛抱強くもうしばらく待ちましょう。

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