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FX「米ドル/円 強気度合いやや後退も高水準」外為短観 第151回

外為短観ロゴ

<第151回調査>2021年12月24日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2021年12月17日(金)13:00~2021年12月21日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は838件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間の米ドル /円相場の予想レートについてお答えください
問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください
問6:2021年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか。
問7:2022年の最も強い(高い)通貨はどれになると思いますか
問8:2022年の最も弱い(安い)通貨はどれになると思いますか
今後の調査実施計画及び公表方針

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月のドル/円相場の見通し

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が54.1%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は18.4%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△35.7%ポイントとなった。前月の△42.9%ポイントから強気度合いを示すプラス幅はやや縮小したが依然として高水準を維持している。調査期間前後の米ドル/円相場は米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントを通過した事で113円台を中心に方向感なく推移。新たな材料が出なかっただけに、個人投資家は従来の米ドル強気・円弱気の姿勢を維持したものと思われる。

問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください

今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート

「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「1円~3円の米ドル高・円安」が44.9%と最も多く、次いで「±1円で推移」が35.3%、以下、「1円~3円の円高・米ドル安(12.1%)」、「3円以上の米ドル高・円安(6.0%)」、「3円以上の円高・米ドル安(1.8%)」の順になった。ヒストグラムの形状は、引き続き米ドル高・円安方向に傾いており、問1の結果と整合的と言える。ただ、「3円以上の米ドル高・円安」の割合は前々回の12.9%、前回の9.3%から低下している。年末年始を挟んだ期間の見通しとあって、米ドル/円相場の大幅高への期待は後退しているようだ。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

今後1か月間のユーロ/円相場の見通し

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が33.9%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は31.7%であった。この結果、「ユーロ/円予想DI」は△2.2%ポイントとなり、前月(▼5.5%ポイント)に続いて中立水準(±0.0%)付近にとどまった。調査期間前後のユーロ/円相場は、新型コロナ変異株「オミクロン」の感染拡大への懸念から127円台半ばへ下落したかと思えば、ショートカバーで128円台後半に値を戻すなど方向感が定まらなかった。そうした中、個人投資家の相場観も定まりにくかったと見られる。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

今後1か月間の豪ドル/円相場の見通し

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が41.3%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は23.0%であった。この結果豪ドル/円予想DI」は△18.3%ポイントと、前回(△14.4%ポイント)からプラス幅がやや拡大した。調査期間前後の豪ドル/円相場は、一時80円台前半へと弱含むなど新型コロナ変異株「オミクロン」への懸念がくすぶる中で上値が重かった。それでも、豪ドル/円相場に対する強気度合いを示す予想DIが上昇した点を見ると、個人投資家の間では「オミクロン」を巡る懸念はそれほど強くないようだ。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

今後、注目の通貨ペア

 「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が50.4%の回答割合を集めて1位となった。続く2位には豪ドル/円(10.6%)、3位英ポンド円(7.2%)、4位トルコリラ/円(6.9%)、5位メキシコペソ/円(4.1%)と続いた。なお、米ドル/円は2位以下に大差を付けて111カ月連続の1位となった。
 一方、「売り」で注目の通貨ペアでも米ドル/円が首位をキープしたが、回答割合は20.3%にとどまり、2位のトルコリラ/円(19.2%)に迫られた。以下、3位ユーロ/ドル(17.5%)、4位ユーロ/円(11.7%)、5位豪ドル/円(6.0%)と続いた。なお、前回調査では米ドル/円の回答割合は23.1%、トルコリラ/円は14.4%(3位)であった。
 米ドル/円については、「買い」で注目の割合が過半数を超えた一方、「売り」で注目の割合は低下しており、ますます「一強」の様相を強めている。他方、史上最安値の更新が続いたあと、調査期間中に急速に切り返したトルコリラ/円については、「買い」で注目の割合も「売り」で注目の割合も前月から上昇しており、値動きの激しさにつれて個人投資家の興味・関心も高まっている様子が窺える。

問6:2021年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか。(例:100万円の投資資金が110万円になった場合は10%)

2021年12月現在の収益状況

 今回の特別質問として、「2021年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか」と尋ねたところ、「0%(変化なし)」が20.4%で最も多かった。以下、「-30%以下」が13.4%、「+1% か ら 5%」が11.0%と続き、次いで「+5%から10%(9.9%)」、「-1%から -5%(8.5%)」、「+10%から20%(7.9%)」、「-5%から-10%(7.3%)」の順になった。単純に「利益(プラス)」と「損失(マイナス)」で分類すると、プラスは38.4%、マイナスは41.2%となり、概ね均衡した。ただ、「10%超プラス」の合算割合が17.6%であったのに対し、「10%超マイナス」は25.4%と、やや差が付いており、いわゆる「利小・損大」の傾向が今年も見て取れた。
 今年の損益に関する要因を自由記述形式で回答してもらった結果、利益(プラス)と答えた向きからは、「米ドル/円の上昇」や「ユーロ/米ドルの下落」を挙げる声が多かった。米ドル高トレンドに乗れたか否かが「損益」のカギとなったようだ。一方、損失(マイナス)側からは、「トルコリラの暴落」や「豪ドル/円の下落」などの回答があったほか、「春先の乱高下に翻弄された」「損切りができずに損失が膨らんだ」などの声も出ていた。

問7:2022年の最も強い(高い)通貨はどれになると思いますか

2022年最も強い通貨

もう一つの特別質問として「2022年の最も強い(高い)通貨はどれになると思いますか(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「米ドル」が69.6%と最も多かった。大きく離れて以下、「日本円」が13.2%、次いで「英ポンド(5.1%)」、「ユーロ(2.6%)」、「中国人民元(2.5%)」、「豪ドル(2.3%)」、「スイスフラン(1.6%)」の順になり、以下の通貨は1%未満であった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が12月会合でテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)の加速と、来年3回の利上げ見通しを示した事が「米ドル」の先高期待を高めたと考えられる。「日本円」については、2021年の下落に対し「悪い円安」との見方も出る中、2022年は円安修正の動きを予想する向きが一定数いるようだ。

問8:2022年の最も弱い(安い)通貨はどれになると思いますか

2022年最も弱い通貨

特別質問としてさらに、「2022年の最も弱い(安い)通貨はどれになると思いますか(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「トルコリラ」が36.4%と最も多かった。次いで「日本円」が27.4%、「中国人民元(8.5%)」、「ユーロ(6.6%)」、「南アフリカランド(5.5%)」と続き、「米ドル」は5.1%だった。以下、「英ポンド(3.9%)」、「メキシコペソ(2.7%)」、「スイスフラン(1.0%)」と続いた。「トルコリラ」は対円で7年にも及ぶ下落トレンドが続いているが、2022年も下げ続けるとの見方が強い事がわかる。「日本円」についても、2021年は6年ぶりの下落が濃厚となったが、2022年も引き続き軟調に推移するとの予想が多いようだ。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第151回目となりました。調査開始から12年が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回、毎年年央以降に公表する「外為白書」で紹介する予定です。

主要3通貨ペア予想DIの推移

主要3通貨ペア予想DIと足の推移

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