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「米ドル強気見通し いくぶん後退」調査結果公表 外為短観 第147回

外為短観ロゴ

<第147回調査>2021年8月27日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2021年8月20日(金)13:00~2021年8月24日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は836件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間の米ドル /円相場の予想レートについてお答えください
問3:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください
問6:あなた個人の「景況感」はいかがですか?
問7:新型コロナウイルス感染の世界的な終息はいつごろだと思われますか?
問8:同一通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有 する「両建」の取引を行った事はありますか?
今後の調査実施計画及び公表方針

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が40.3%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は27.9%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△12.4%ポイントとなり、前月(△18.2%ポイント)に続き強気見通しを維持したもののプラス幅はやや縮小した。調査期間前後の米ドル/円相場は109.40円台から110.10円台の狭いレンジで方向感なくもみ合った。27日に予定されているパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演がドル/円上昇のきっかけになるとの見方はそれほど多くないようだ。

問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「±1円で推移」が37.8%と最も多く、次いで「1円~3円の米ドル高・円安」が36.4%、「1円~3円の円高・米ドル安」が18.8%と続き、「3円以上の米ドル高・円安(4.5%)」、「3円以上の円高・米ドル安(2.5%)」の順になった。ヒストグラムの形状は米ドル高・円安方向にやや傾いており、問1の結果と整合的と言える。それでも「±1円で推移」 が最多となった事を踏まえると、当面は米ドル/円のレンジ相場が続くと見ている向きが少なくないと考えられる。

問3:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が 21.1%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は41.3%であった。この結果、「ユーロ/円予想DI」は▼20.2%ポイントと、前月(▼11.3%ポイント)から弱気見通しを示すマイナス幅が拡大した。調査期間前後のユーロ/円相場は、127.90円台に下落して約半年ぶりの安値を付けたが、その後はやや持ち直した。それでも、個人投資家の見通しはユーロ弱気が拡大しており、反発期待は高まっていないようだ。仮に今後再び下落する局面があっても、個人投資家の押し目買いは期待しにくいだろう。

問4:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が23.1%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は43.5%であった。この結果豪ドル/円予想DI」は▼20.4%ポイントと、前回(▼0.7%ポイント)からマイナス幅が拡大した。調査期間前後の豪ドル/円相場は、77.89円前後まで下落して年初来安値を更新。その後は79円台後半へと反発するなど持ち直しの動きが見られたが、個人投資家は豪ドル弱気の見方を強めている。豪州最大都市シドニーでコロナ対策のロックダウンが延長された事などから、景気回復の遅れが懸念されているようだ。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が42.6%の回答割合を集めて1位となった。続く2位には豪ドル/円(7.9%)、3位ユーロ/米ドル(7.1%)、4位英ポンド円(6.7%)、5位トルコリラ/円(5.6%)と続いた。なお、米ドル/円は2位以下に大差を付けて107カ月連続の1位となった。一方、2位以下の通貨ペアの多くは前回から回答割合 を落としている。調査期間中には世界的な新型コロナウイルス・デルタ変異株の感染拡大などを背景にリスク回避のドル買いと円買いが同時に進行する場面もあった。それだけに、豪ドル/円などのクロス円やユーロ/ドルなどのストレートドルに対する買い意欲は高まりにくかったようだ。
 一方、「売り」で注目の通貨ペアでも、米ドル/円が26.8.%の回答割合で首位をキープした。以下、2位ユーロ/米ドル(13.9%)、3位ユーロ/円(11.6%)、4位豪ドル円(10.9%)、5位英ポンド/円(7.4%)と続いた。こちらも、2位以下の通貨ペアは回答割合が低下したものが多かった。個人投 資家が、「買い」にも「売り」にも動きづらく、「様子見」の姿勢を強めていた様子が窺える。

問6:あなた個人の「景況感」はいかがですか?

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今回の特別質問として、「あなた個人の「景況感」はいかがですか?」と尋ねたところ、「良くなっている」が10.8%、「悪くなっている」が40.4%、「あまり変化なし」が48.8%であった。前回同じ質問をした2020年3月調査(第142回)では、「良くなっている(21.6%)」、「悪くなっている(26.9%)」、「あまり変化なし(51.5%)」であった。この5カ月間のほとんどは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い東京都に緊急事態宣言が発出されていた期間と重なる。こうした状況が、今回の調査で「悪くなっている」の割合が増加した背景と考えられる。

問7:新型コロナウイルス感染の世界的な終息はいつごろだと思われますか?

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もうひとつの特別質問として、「新型コロナウイルス感染の世界的な終息はいつごろだと思われますか?」と尋ねたところ、「2022年7月以降も続く」との回答が58.4%と最も多かった。次いで「2022年3~4月まで」が15.9%、さらに「2022年5~6月まで」が13.9%、「2022年1~2月まで」が 6.3%と、終息は来年以降との見方が圧倒的に多かった。なお、「2021年11~12月まで(4.7%)」、「2021年9~10月まで(0.8%)」と年内の終息を見込む向きは合算でも5.5%にとどまった。日本全国で新型コロナウイルス・ワクチンを2回接種した人の割合は4割を超えており、政府の試算によれば10月末には7割が接種を完了する見込みとされる。それでも、コロナ禍は当面続くとの見方が多い事が改めて分かった。

問8:同一通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有する「両建」の取引を行った事はありますか?

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もうひとつの特別質問として、「同一通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有する「両建」の取引を行った事はありますか?」と尋ねたところ、「両建を行った事はない」が39.0%と最も多かった。次いで「過去に数回行ったことがある」が26.1%、「よく行っている」が16.1%、「たまに行っている」が14.7%、「分からない」は4.1%であった。半数以上が「両建」の取引を行った経験がある事が分かった。
どのようなケースで「両建」を行ったかを自由記述形式で重ねて尋ねたところ、「含み損ポジションを抱えたときにロスカットせずに両建する」、「逆張りで売買するので、予想が外れた場合や決済タイミングを逃したときに塩漬け状態で両建となる」などと、ロスカットを避けるために「両建」を使うとの回答が多かった。その他、「スワップポイントのために長期間保持する分と、短期のトレード分で」と、ポジション管理の一環で時に「両建」になってしまうとする回答もあった。また、「ある会社で買いポジションを保有して、別の会社で売りポジションを保有して、有利な方から不利な方へ資金を移動させて、価格変動のヘッジを行っている」との声も挙がっていた。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第147回目となりました。調査開始から12年以上が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。
なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回公表する「外為白書」で紹介する予定です。

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