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「ドル/円、ひとまず底入れも上値重い」 外為トゥデイ 2021年8月18日号

外為トゥデイ

目次

▼17日(火)の為替相場
(1):RBA議事録 やや慎重な見解
(2):英4-6月平均賃金 過去最大の伸び
(3):インフレ抑制のテーパリング 正当化へ
(4):デルタ株懸念 リスク回避の円買いへ
(5):パウエル議長 金融政策には言及せず

▼17日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報

▼本日の見通し

▼ドル/円の見通し:109円後半には上値抵抗

▼注目の経済指標

▼注目のイベント

17日(火)の為替相場

f:id:gaitamesk:20210818092928p:plain期間:17日(火)午前6時10分~18日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):RBA議事録 やや慎重な見解

豪中銀(RBA)は3日に開いた理事会の議事録を公表。「最近の新型コロナウイルスの感染拡大により、回復は中断された」「債券買い入れプログラムは今後の経済状況により引き続き見直される」「短期的な見通しは非常に不確実」「メンバーはテーパリングを遅らせるケースを検討」など、やや慎重な見解が目立った事から豪ドルは下落した。

(2):英4-6月平均賃金 過去最大の伸び

英7月失業率は5.7%、同新規失業保険申請件数は0.78万件減(前回5.7%、13.61万件減)となった。4-6月のILO失業率は0.1%ポイント低下し4.7%になった(予想4.8%)。また4-6月の週平均賃金は前年比+8.8%と予想(+8.6%)を上回り、過去最大の伸びを記録した。

(3):インフレ抑制のテーパリング 正当化へ

米7月小売売上高は前月比-1.1%と予想(-0.3%)を超える落ち込みとなった。自動車を除いた売上高も前月比-0.4%と予想(+0.2%)に反して減少した。ただ、飲食店の売り上げが増加するなど、消費の対象がモノからサービスへシフトしつつあることが確認された他、自動車販売の不振は供給制約による価格の上昇が原因と見られる事から、市場は米債売り・ドル買いで反応。インフレ抑制のためのテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)が正当化される内容との見方に傾いた模様。なお、その後に発表された米7月鉱工業生産は前月比+0.9%と予想(+0.5%)を上回る伸びとなった。

(4):デルタ株懸念 リスク回避の円買いへ

新型コロナウイルス・デルタ変異株の感染拡大などで景気回復の勢いが鈍るとの懸念から米国株が下げ幅を拡大。リスク回避の円買いが強まった。ドルも逃避買いで上昇したためドル/円は堅調を維持したが、クロス円はストレートドルの下落の影響が大きく、下値を拡大した。

(5):パウエル議長 金融政策には言及せず

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は講演で、コロナ禍について「なお経済活動に影を落としている」と指摘。その上で「デルタ変異株が経済に重要な影響を与えるかどうかは依然不明」との見解を示した。なお、教育関係者との対話集会とあって、議長は金融政策の見通しについてはコメントしなかった。

17日(火)の株・債券・商品市場

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外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

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ドル/円の見通し:109円後半には上値抵抗

昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。前日に続き109.10円台で下げ渋ると買戻しが優勢となった。米7月小売売上高は予想以上に落ち込んだものの、ドルは「逃避買い」で上昇。ドル全面高の流れに沿ってドル/円は109.66円前後まで反発した。109.10円台のサポートを確認した格好で、ひとまず底入れしたと見てよさそうだ。

しかし、109円台後半には100日移動平均線(109.67円前後)の他、日足一目均衡表の基準線(109.76円前後)や転換線(109.96円前後)が並んでおり、節目の110.00円にかけて、これらがレジスタンス(上値抵抗)になる公算が大きい。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)に関する手がかりが示されればレジスタンスを突破する事も考えられるが、その可能性は高くないだろう。本日のドル/円は109円台でもみ合う展開が見込まれる。

注目の経済指標

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注目のイベント

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