目次
▼10日(火)の為替相場
(1):豪ドル/円 81円台を回復
(2):独 景気に対するリスク高まる
(3):1兆ドル規模のインフラ投資法案 可決
10日(火)の為替相場
期間:10日(火)午前6時10分~11日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪ドル/円 81円台を回復
豪ドル/円は81円台を回復して朝方の下落から反発。上海株の続伸や原油価格の上昇が支えとなった。
(2):独 景気に対するリスク高まる
独8月ZEW景況感調査(期待指数)は40.4と市場予想(55.0)を下回り、前月(63.3)から大幅に低下した。欧州株の上昇を受けて強含んでいたユーロ/円は、これを受けて反落した。なお、ドイツの民間調査会社であるZEWは「景気に対するリスクが高まっている」との見解を示した。
(3):1兆ドル規模のインフラ投資法案 可決
米議会上院は1兆ドル規模のインフラ投資法案を超党派で可決。与党・民主党のシューマー上院院内総務は3.5兆ドル規模の支出・税制計画の審議に直ちに入る考えを示した。これを受けて米長期金利と米国株が上昇する中、その後ドル/円は110.60円前後まで上昇した。一方、ユーロ/円などのクロス円はユーロ/ドルなどのストレートドルの下落が重しとなり上値が重かった。
10日(火)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:ドル高の持続性を占う
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇して5日連騰。米7月雇用統計の前後でテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)観測が高まった事によるドル高の流れがこの日も続いた。米議会上院が1兆ドル規模のインフラ投資法案を可決し、米株高・米債安(長期金利上昇)が進んだ事も支援材料となり、一時110.60円前後までドル高・円安に振れた。
本日はドル高の持続性を占う上で、米7月消費者物価指数(CPI)の結果に注目が集まりそうだ。市場予想は前年比+5.3%となっており、前月の+5.4%から小幅に伸びが鈍化するものの高止まりすると見られている。食品とエネルギーを除いたコアCPIも前年比+4.3%と高い伸びが続く見通しだ。インフレの高止まりは米連邦準備制度理事会(FRB)の早期テーパリング観測を高め、米長期金利とドルの上昇に繋がりやすい。ドル/円が日足一目均衡表の雲上限(110.73円前後)を超えられるかどうかも見どころのひとつとなろう。
注目の経済指標
注目のイベント
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