目次
▼16日(金)の為替相場
(1):日銀政策金利 据え置き
(2):ユーロ圏貿易収支 黒字
(3):米6月小売売上高 ドル買い強まる
(4):円買い戻し優勢
16日(金)の為替相場
期間:16日(金)午前6時10分~17日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日銀政策金利 据え置き
日銀は金融政策決定会合で政策金利(-0.10%)と10年債利回り誘導目標(0.00%)をいずれも据え置いた。展望リポートでは2021年度の物価(消費者物価・コア指数)見通しを+0.1%から+0.6%に引き上げた一方、国内総生産(GDP)見通しは+4.0%から+3.8%に引き下げた。黒田総裁はその後の会見で「経済見通しは当面、下振れリスクの方が大きい」「感染症の影響を注視し、必要があれば躊躇なく追加緩和措置を講じる」「政策金利は現在の長短金利水準、またはそれを下回る水準を想定している」と発言。6月に導入した気候変動対応オペについては「先進国の中銀のマンデート、大きく変わる状況ではない」「気候変動オペ通じ、CO2削減へ企業の長期・大規模な投資や人材確保が加速すると予想」などとする見解を示した。
(2):ユーロ圏貿易収支 黒字
ユーロ圏5月貿易収支は94億ユーロの黒字(予想80億ユーロの黒字、前回134億ユーロの黒字)であった。ユーロ圏6月消費者物価指数(HICP)・改定値は前年比+1.9%と予想通りに速報値からの修正はなかった。
(3):米6月小売売上高 ドル買い強まる
米6月小売売上高は前月比+0.6%と市場予想(-0.3%)に反して増加。自動車を除いた売上高も前月比+1.3%と予想(+0.4%)を大幅に上回る伸びとなった。これを受けてドル買いが強まるとドル/円は110.34円前後まで上昇した。
(4):円買い戻し優勢
米6月小売売上高の結果を好感して高く始まった米国株が下落に転じると円を買い戻す動きが優勢となった。ドル/円は、一時1.33%台に上昇していた米10年債利回りが1.30%台に押し戻された事も重しとなった。なお、米7月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は80.8と市場予想(86.5)を下回った。
16日(金)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:下値は堅く上値も限定的
16日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。米6月小売売上高の予想外の増加で110.34円前後まで上昇する場面もあった。ただ、その後は週末を控えて米国株が失速し米長期金利が上昇幅を失う中、110.00円台に押し戻された。米経済の回復軌道は鮮明でドルの下値は堅いものの、米連邦準備制度理事会(FRB)がハト派姿勢を維持する中、米長期金利の上昇が抑制されている事からドルは上値も限定的となっている。
ドル/円は、前週安値の109.71円前後と日足一目均衡表の雲上限が通る109.50円台が下値支持と見られる一方、日足一目均衡表の転換線110.17円前後や一目基準線と20日移動平均線が位置する110.50円台は上値抵抗になりそうだ。
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