目次
▼13日(木)の為替相場
(1):欧州株軟調 クロス円下落
(2):米4月PPI高水準もドルの反応薄
(3):米株反発 調整で円買い優勢に
13日(木)の為替相場
期間:13日(木)午前6時10分~14日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):欧州株軟調 クロス円下落
アジア株安に続き、欧州株が寄り付きから軟調に推移する中、クロス円はリスク回避の円買いで下落。ドル/円はリスク回避のドル買いが支えとなり下げ渋った。
(2):米4月PPI高水準もドルの反応薄
米4月生産者物価指数は前月比+0.6%、前年比+6.2%と予想(+0.3%、+5.8%)を上回った。前年比の伸び率は2010年以来の高水準となった。また、米新規失業保険申請件数は47.3万件と予想(49.0万件)を下回り前週(50.7万件)から減少。2020年3月以来の水準に改善した。ただ、いずれもドルの反応は小さかった。
(3):米株反発 調整で円買い優勢に
米石油パイプラインの稼働再開などを背景に原油価格が下落する中、米長期金利が低下。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が「我々はインフレ率の一時的なオーバーシュートには過剰に反応しない」などと発言した事も米長期金利を押し下げた。こうした中、米国株はNYダウ平均が4営業日ぶりに反発。為替市場ではポジション調整と見られる円買いが優勢となった。
13日(木)の株・債券・商品市場
外為注文情報
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本日の見通し
ドル/円の見通し:雲の中でもみ合い商状
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%下落。一時109.79円前後まで上昇して月初来高値を更新したが、NY市場では米長期金利が低下する中、109.39円前後まで反落した。米4月生産者物価指数は前日の消費者物価指数に続き市場予想を上回ったが、ドルや長期金利の反応は小さかった。昨日の米国株は3指数が揃って反発しており、インフレ懸念に端を発したリスク回避の動きは一服した格好。
ドル/円は昨日の小反落で再び日足一目均衡表の雲の中に押し戻されている。本日は雲の中でもみ合い商状になりやすいと考えられる。雲上限の109.68円前後を大きく超えて上昇するのは難しいと見られ、109.06円前後に位置する一目均衡表の転換線付近までは調整余地がありそうだ。
なお、本日は米国で4月小売売上高、4月鉱工業生産、5月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値などの重要統計が発表される。
注目の経済指標
注目のイベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。