目次
▼10日(月)の為替相場
(1):スコットランド議会選受けポンド上昇
(2):ドル/円 米長期金利上昇一服で上値重い
(3):英ロックダウン 更なる緩和へ
(4):ハイテク株中心に米株下落
10日(月)の為替相場
期間:10日(月)午前7時00分~11日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):スコットランド議会選受けポンド上昇
前週6日に投票が行われたスコットランド議会選の結果が8日に判明。英国からの独立を掲げるスコットランド民族党(SNP)が第一党を維持したものの、単独過半数には僅かに届かなかった。これを受けてポンドは上昇して取引が始まった。スコットランドが独立の是非を問う住民投票を直ちに実施するとの懸念が緩和した。ただ、独立に賛成の立場を取るスコットランド緑の党の議席を合わせると議会における「独立派」は過半数を超えた。
(2):ドル/円 米長期金利上昇一服で上値重い
米10年債利回りが1.60%台に上昇すると、ドル/円は109円台を回復した。しかし、109円台では戻り売りが強く、米長期金利の上昇が一服すると108円台後半へと押し戻された。
(3):英ロックダウン 更なる緩和へ
ジョンソン英首相は、イングランドで5月17日からロックダウン(都市封鎖)終了に向けた第3段階に進むと発表。一定の規則の下でパブ、カフェ、レストランなどの店内飲食が可能になる他、映画館や屋内スポーツ施設なども営業を再開する。ジョンソン首相は「正常化に向けた極めて重要な一歩となる。さらに先に進めると確信している」と述べた。なお、英政府は夏までのロックダウン終了に向けて4段階の計画を策定している。
(4):ハイテク株中心に米株下落
商品価格の上昇などからインフレが加速すれば、米企業の収益を圧迫しかねないとの不安が台頭。ハイテク株中心に売りが強まると、ナスダック指数が大幅安となる中でクロス円が下落。中でも豪ドル/円は下げがきつかった。ドル/円は対豪ドルでのドル高などを支えに下げ渋った。
10日(月)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:米長期金利の動向に注目
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%の小幅高。米長期金利の上昇を受けて一時109.06円前後へと上伸したが、上値でのドル売り圧力は強く108円台後半に押し戻されて取引を終えた。前週末の米4月雇用統計が予想外に悪化した事で米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和の段階的な縮小(テーパリング)を早期に始める可能性は低下したとの見方が出ている模様。
そうした中、本日はFRB高官の講演が多数予定されており、金融政策絡みの発言に注目が集まりそうだ。その他、米債市場で3年債入札も予定されている。本日のドル/円はこれらを受けた米長期金利の動向を睨んだ展開が見込まれる。
注目の経済指標
注目のイベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。