目次
▼29日(木)の為替相場
(1):バイデン氏 米国の危機脱却を宣言
(2):独4月CPI・速報値 予想を上回る
(3):米1-3月期GDP・速報値 3期連続で改善
(4):クロス円反落も下値は限定的
29日(木)の為替相場
期間:29日(木)午前6時10分~30日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):バイデン氏 米国の危機脱却を宣言
バイデン米大統領は、上下両院合同会議で就任後初めての演説を行った。50万人余りの国民の命を奪い経済の急激な悪化をもたらした新型コロナウイルス禍を巡り、米国の危機脱却を宣言。その上で、富裕層増税を財源とする1.8兆ドル規模の「米国の家族のための計画」公表した。ただ、事前に内容が報じられていた事から市場の反応は限定的であった。
(2):独4月CPI・速報値 予想を上回る
独4月消費者物価指数・速報値は前月比+0.7%、前年比+2.0%と予想(+0.5%、+1.9%)を上回る伸びとなった。
(3):米1-3月期GDP・速報値 3期連続で改善
米1-3月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比年率+6.4%と市場予想(+6.7%)には届かなかったものの、3期連続で改善。GDPの約7割を占める個人消費が+10.7%と大幅に伸びた事が寄与した。なお、米国のGDPの規模は新型コロナウイルス感染拡大前の2019年10-12月期の約99%まで回復した。同時に発表された米新規失業保険申請件数は55.3万件と前週(56.6万件)から減少したが、予想(54.0万件)ほどには改善しなかった。
(4):クロス円反落も下値は限定的
米国株が一時マイナス圏に沈むと、ドル/円やクロス円はこの日の高値圏から反落。もっとも、米株が終盤に持ち直したため、ドル/円やクロス円の下値は限られた。
29日(木)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:109円台定着なるか
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。バイデン米大統領が新たな大型経済対策を表明した事や、米1-3月期国内総生産(GDP)・速報値が高い伸びとなった事などから米長期金利が上昇する中、一時109.22円前後まで上値を伸ばして半月ぶりの高値を付けた。ただ、買い一巡後は108円台後半に押し戻されるなど、109円台の戻り売りも根強いものがある。
ドル/円は、4週ぶりの週足陽線引けがほぼ確実な情勢だが、月替わりする来週に向けて上昇機運を維持するためには109円台の戻り売りを消化しておきたいところだろう。109円台定着のカギは、引き続き米長期金利の動向になると見られ、材料面では米3月個人消費支出(PCE)およびPCE価格指数(デフレーター)が注目される。
注目の経済指標
注目のイベント
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