目次
▼23日(金)の為替相場
(1):日本CPI 6カ月連続のマイナス
(2):ユーロ圏PMI好結果 ユーロ上昇
(3):英4月PMI良好もポンドは限定的
(4):米長期金利低下 ドル/円下落
(5):NYダウ上昇 クロス円強含む
23日(金)の為替相場
期間:23日(金)午前6時10分~24日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本CPI 6カ月連続のマイナス
日本3月消費者物価指数は前年比-0.2%と予想通りながらも6カ月連続のマイナスとなった。日銀が重視するコア指数(除生鮮食)は前年比-0.1%と予想(-0.2%)ほどには落ち込まなかった。
(2):ユーロ圏PMI好結果 ユーロ上昇
ユーロ圏4月製造業PMI・速報値は63.3と市場予想(62.0)を上回り、統計開始以来で最高を記録。同サービス業PMI・速報値も50.3と8カ月ぶりに、拡大・縮小の分岐点である50.0を上回った。これより前に発表された仏4月製造業PMI・速報値は59.2(予想59.0)、同サービス業PMI・速報値は50.4(予想46.7)であり、独4月製造業PMI・速報値は66.4(予想65.8)、同サービス業PMI・速報値は50.1(予想51.0)であった。仏PMIの発表後にユーロが強含んだ。
(3):英4月PMI良好もポンドは限定的
英4月製造業PMI・速報値は60.7、同サービス業PMI・速報値は60.1と、いずれも予想(59.0、58.9)を上回ったが、ポンドの反応は限定的だった。
(4):米長期金利低下 ドル/円下落
米10年債利回りが1.53%前後に低下するなど、米長期金利が一時低下する中、ドル/円は下値支持と見られていた107.70円台を下抜けた。断続的にロスカットオーダーを巻き込み107.48円前後まで下げ足を速めた。
(5):NYダウ上昇 クロス円強含む
米3月新築住宅販売件数は年率換算102.1万件と予想(88.5万件)を上回った。これより前に発表された米4月製造業PMI・速報値は60.6、同サービス業PMI・速報値は63.1(予想61.0、61.5)であった。これらを受けてドルに買い戻しが入りドル/円は反発。また、小幅安で始まったNYダウ平均が上昇に転じる中、クロス円も強含んだ。
23日(金)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:上値重い展開続く
23日のドル/円は月初来安値を更新。下値支持と見られていた107.70円台を割り込むと、3月4日以来の安値となる107.48円前後まで下げ足を速めた。その後、急反発する場面もあったが、108円台では戻り売り圧力が強く107.80円台に押し戻されて前日比0.1%安で取引を終えた。終値ベースで回復したとはいえ1-3月の上昇幅の38.2%押しにあたる107.78円前後を割り込んだ以上、50%押しの106.77円前後まで下値余地が拡大したと見るべきだろう。
ただ、明日に日銀、明後日に米連邦公開市場委員会(FOMC)と日米の金融政策イベントが続く事から、一方的に下落する事は考えにくい。23日のように買い戻しを挟みながらも上値が重い展開が続きそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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