目次
▼21日(水)の為替相場
(1):ドル/円下落も107円台後半で下げ渋る
(2):豪3月小売良好も豪ドル買い一時的
(3):英CPI悪化もPPIは予想を上回る
(4):米株上昇でクロス円強含む
21日(水)の為替相場
期間:21日(水)午前6時10分~22日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):ドル/円下落も107円台後半で下げ渋る
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言の発令への警戒感や、前日の海外株の下落を背景に日本株が下落して始まるとドル/円は、前日に続いて108円台を割り込んだ。一時107.87円前後まで値を下げて3月5日以来の安値を付けたが、前日と同様に107円台後半では押し目買いが入り下げ渋った。
(2):豪3月小売良好も豪ドル買い一時的
豪3月小売売上高は前月比+1.4%と、市場予想(+1.0%)を上回る伸びとなった。しかし、日本株が大きく値を崩す中で豪ドル買いの反応は一時的だった。
(3):英CPI悪化もPPIは予想を上回る
英3月消費者物価指数は前月比+0.3%、前年比+0.7%と予想(+0.4%、+0.8%)を下回った。一方、英3月生産者物価指数は前月比+0.5%、前年比+1.9%と予想(+0.3%、+1.7%)を上回る伸びとなった。
(4):米株上昇でクロス円強含む
前2日の下げの反動で米国株が上昇する中、円売りが優勢となりクロス円が強含んだ。ドル/円は円安とドル安の綱引きで小動きとなった。カナダ中銀が経済見通しを大幅に引き上げた事などから2022年中の利上げ期待が高まり、カナダドル高が急伸した事もドルの重しとなった。
21日(水)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:小幅な値動き続く
昨日のドル/円は1カ月半ぶり安値圏で小動き。3月5日以来の安値となる107.87円前後まで弱含む場面もあったが、107円台に入ると押し目買いに支えられて下げ渋った。ただ、108円台を買い上がる動きも限られ、高値は108.28円前後に留まった。これまで、ドルの動きをリードしてきた米長期金利の動きが足元で鈍っており、ドル/円は本日も小幅な値動きが続きそうだ。
また、本日は市場の関心が欧州中銀(ECB)の金融政策に向かっている。ECBは金融政策の現状維持を決める可能性が高いが、ユーロ圏経済が4-6月期に急回復するとの見方が強まる中で今後の舵取りが注目されている。ECBは、次回6月10日の会合でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)による債券買い入れを延長しない方針を示すとの見方が出ており、一部にはその地ならしが今回行われるとの観測もあるようだ。いずれにしても、本日の為替市場はユーロが主役の相場展開となる公算が大きく、脇役同士のドルと円の関係に大きな変化はないと考えられる。
注目の経済指標
注目のイベント
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