目次
▼16日(火)の為替相場
(1):RBA議事録に新味無し 豪ドル無反応
(2):独/ユーロ圏ZEW景気期待 前月から上昇
(3):米2月小売 予想を超える減少
(4):欧州景気先行き不安 ユーロ全面安
16日(火)の為替相場
期間:16日(火)午前6時10分~17日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBA議事録に新味無し 豪ドル無反応
豪中銀(RBA)は2日に開いた理事会の議事録を公表。少なくとも2024年まで利上げを行う見込みはないとの見解を改めて示した。ただ、議事録の内容に新味はなく、豪ドル相場はほぼ無反応だった。
(2):独/ユーロ圏ZEW景気期待 前月から上昇
独3月ZEW景気期待指数は76.6と市場予想(74.0)を上回り前月(71.2)から上昇。ユーロ圏3月ZEW景気期待指数も74.0と前月(69.6)から上昇した。
(3):米2月小売 予想を超える減少
米2月小売売上高は前月比-3.0%と予想(-0.5%)を超える減少となった。自動車を除いた売上高も前月比-2.7%と、予想(+0.1%)に反して大幅に落ち込んだ。その後に発表された米2月鉱工業生産も前月比-2.2%と予想外の減少となった(予想+0.3%)。もっとも、いずれも前回1月分の伸びが上方修正されており、2月の落ち込みはその反動と見られる他、大寒波の襲来が一時的に影響した模様。
(4):欧州景気先行き不安 ユーロ全面安
新型コロナワクチン接種の遅れなどからユーロ圏の景気回復に不透明感が広がる中、NY市場に入るとユーロ売りが活発化。ユーロが全面安となり、ユーロ/円は129.49円前後まで下落した。ドル/円も108.77円前後まで連れ安したが、対ユーロでドル買いが優勢となった影響などから下げ渋った。豪ドルやポンドは対ユーロで上昇した事から対円での下落は限定的だった。なお、欧州中銀(ECB)のレーン専務理事は、「ECBの目標は、全般的な金利環境を決定する上で重要な役割を果たす利回り曲線が、経済の動向に先回りしないようにすることだ」と述べて長期金利の上昇を容認しない姿勢を改めて示した。
16日(火)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:FOMCに注目
昨日のドル/円は弱含みの展開。ポジション調整と見られる動きで109円台を割り込むと、108.77円前後まで下落した。売り一巡後は109.00円前後に小戻したが、市場の関心が本日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向かう中、反発の勢いは鈍かった。
FOMCでは、少なくとも2023年末までゼロ金利を維持するとの見通しに変化があるか注目が集まっている。経済見通しは上方修正するものの、ゼロ金利維持の見通しは保持するとの見方が市場には多いようだ。また、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、足元の長期金利上昇を何らかの形でけん制するのではないかとの観測もくすぶっている。いずれにしても、波乱要素の多いFOMCになりそうで、日本時間27時以降はドル/円の乱高下に注意が必要となりそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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