メキシコペソ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・米株式市場混乱でドル高 ペソ安
・米大規模経済対策への期待
・株価持ち直しと原油高
足元のメキシコペソ/円は約1か月ぶり安値から反発
メキシコペソ/円は米株安・米ドル高の流れに巻き込まれて1月29日に一時5.081円前後まで下落。
昨年12月21日以来の安値を付けました。
しかし、2月に入るとSNSを介した個人投資家の投機的売買で混乱していた米国株式市場が落ち着きを取り戻し、市場心理が改善する中でペソも反発。
2日には5.2円台を回復しました。
米議会がバイデン大統領の提案する1.9兆ドル規模の経済対策の成立に向けて動き出した事で米景気回復の足取りが強まるとの期待が浮上。
米国株が上昇するとともにNY原油先物が1年ぶりに55ドル台を回復する中でペソは大幅高となり、翌3日の東京市場では5.224円前後まで上伸する場面もありました。
注目ポイントはインフレ率
9日にメキシコ1月消費者物価指数が発表されます。
消費者物価指数の前年比(インフレ率)は昨年10月に+4.09%まで上昇しましたが、11月には+3.33%、12月には+3.15%へと鈍化。
メキシコ中銀のインフレ目標(2-4%)内に回帰しました。
中銀は政策金利の据え置きを決めた昨年12月の理事会で、金融緩和サイクルを再開する前に、インフレ鈍化が一時的かどうか見極めが必要との見解を示しました。
11日に開催される次回理事会を前に、市場の利下げ観測を強める事になるか、今回の1月消費者物価指数の結果に注目が集まりそうです。
その他、米議会の追加経済対策を巡る協議の行方にも注目です。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
5.075~5.350円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆2/9 メキシコ1月消費者物価指数
・米追加経済対策協議
・主要国株価、国際商品価格
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